4329 ロシア機の相次ぐ墜落事故 古沢襄

十年前のことだが、シベリアのイルクーツク空港から沿海州のウラジオストク向けて旧アエロフロートの中古機で飛び立った。ロシアの民間航空機のパイロットは空軍の出身者。正直にいってかなり荒っぽい操縦である。ロシア流の時間のルーズさが、あって出発まで一時間半も待たされた。
ウラジオストクの空港上空でアクシデントに見舞われた。折からの強風雨を冒して、着陸姿勢に入ったのだが、滑走路の途中で着地に失敗して急上昇した。機体のバランスを失って機中は大騒ぎとなった。女性客の中には緊張でもどした人もいる。ロシアのスチュワーデスが青ざめた顔で十字を切った。
上空で三十分、旋回して、ようやくウラジオストク空港に着地することが出来た。このところロシアの対潜哨戒機や輸送機が墜落事故を起こしている。ロシア空軍の規律が緩んでいるのか、整備がいい加減なのか分からない。
<タス通信などによると、ロシア海軍太平洋艦隊所属の対潜哨戒機ツポレフ142が6日、訓練飛行中にロシア極東・サハリン州とハバロフスク州の間に位置する間宮海峡で墜落した。インタファクス通信は軍関係者の話として、乗員10人全員が絶望視されていると伝えた。
ロシア通信は、機体の一部の故障が墜落原因との見方を伝えているが、詳細は不明。
ロシア国防省によると、同機は6日、訓練飛行中に突然レーダーの視界から消えたため、ロシア海軍が捜索に当たっていた。(共同)>
<ロシア東シベリアのサハ共和国ミールヌイの空港を飛び立ったロシア内務省の輸送機イリューシン76(乗員11人)が1日朝、離陸直後に空港から2~3キロ離れた地点に墜落し、非常事態省によると6人の遺体が見つかった。ロシア通信が報じた。
輸送機には積み荷がなく、イルクーツクに向かい離陸した直後に予定航路を大きく外れて墜落、炎上したという。非常事態省は残りの乗員の捜索を続けている。(共同)>
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