4335 ポッポの外交音痴 山堂コラム

日米関係をめぐって鳩山内閣が「風前の灯火」状態となっている。炭鉱財閥を引き継いだ漫画のアソウちゃんとよく似て、この人の資金源も主として福岡・地下足袋屋財閥の遺産だという。博多山笠か明太子。別にオラ、福岡に偏見があるわけではないがの。
「日米関係」音痴で躓いた総理は30年ほど前にもいた。岩手の魚屋で、実はアソウちゃんの舅(女房の親父)善幸さん。日米関係の本質が分かっていないことに自ら気づき身を引いた。それはそれなりに偉い。
「分かっていない」ということが分かっただけでも・・・外交音痴が総理になると国の将来が危うくなるということ、いまさら言うまでもあるまい。
ポッポの「外交音痴」については、本人に自覚症状がない。これが怖い、怖くて深刻の豆鉄砲。就任早々「東アジア共同体」なーんて、相当あさってのことおっしゃるので「ん?」とは思ったが、ありゃあ本物の音痴。
堂々たる根深節のカラオケマイク一人占め。「沖縄基地移設問題は私が決めます」とか・・・そう言いながら早く決めないからフランケン岡田がつんのめっちゃってる。
鳩山総理の「政治資金問題」。指摘されてきた手を変え品を変えての「政治資金操作疑惑」。それと彼の「外交音痴」。そこには大きな因果関係が存在する、とオラは思う。
いやもっと言うと「国家財政」にも音痴で、そちらも同じような心配、危惧を感じるのだ。
そもそも民主党内も含め、この厳しい政界の権力抗争のなかにあって政治経験の希薄なスタンフォード大学Ph.D。短期間に権力の階段を伸(の)し上がり、遂には党代表・総理の地位を獲得できたその秘密。鍵は他の政治家への多数派工作―――そう、決手は「鼻薬」だろう。と思う風邪にはすぐパブロン。
繰り返された民主党の幹事長・代表らの役員選出。その度に付き合わされたオラには貧乏人の「木枯し菅太郎」、ではなく資金潤沢なる「音羽御殿」。こちらがおそらく先を越すだろうこと、今日ある帰結は何となく見えていた・・・やうな気がする後出しじゃんけん。
陣傘なら、民主だけでなく自民党の議員らもパーティに呼んだり(行く方も行く方だが)、けっこう頑張っていた。イチと違うのは、これをきっちりと「囲い込み」しなかった詰めの甘さなのだが。
で、そのことと「外交音痴」との因果関係。あるかって?・・・大あり小ありのコンコンチキ。狐の嫁入り「おしとね不足」、つまりキャリア不足っていうことよ―――
自民党政権のころは「外務大臣も大蔵大臣も経験したことがない総理」はまずはなし。少し遡れば「絶対にあり得ない」のことだった。
だから晋ちゃんや康っさんらにやらせてみたら、たちまちあのザマ。雪隠詰めの赤城の子守唄。鴉がカアと一羽だけ、東の空に飛んだだけ。
ハトの場合は、野党が一夜漬政権党になったので「外相・蔵相の実績がない」というのは、それはそれでまあ仕方がない。しかし現実に総理になったポッポ見て、「外交や財政を知っていた政治家か?」と問われれば、いやー、これがはあ。はなはだ心もとねえべ、明るいナショナル。
与党・政権党になって着実に「カネ」と「ヒト」、その実権を掌握したのは本当はイチ。軽くてパアの「神輿(みこし)」なら、ハトでもタカでも木枯らしでも、「取り換えりゃエエのさ」笑うセールスマン。
この党にとって「神輿の総理がずっこける」なんてこと、重大事でも何でもない―――いよいよそんな政権になったか日本国。それを相手の軍事同盟?結べるオバマもクリちゃんも「いやあ、今度はばかりはご勘弁」と思う心の神無月。はや今年も秋の夕暮れ。
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