4347 北朝鮮が「作戦計画5029」に反発 古沢襄

韓国の通信社である聯合ニュースによれば、北朝鮮は「作戦計画5029」に反発して、朝鮮半島情勢は一触即発の状態になったと警告した。北朝鮮週刊紙「統一新報」が、「北侵戦争を宣言したもの」としている。
「作戦計画5029」はオペレーション・プラン5029といわれるもので、北朝鮮の金正日総書記体制が崩壊した場合に備えて、米韓連合軍が策定した作戦計画。1999年8月に在韓米軍司令官John H. Tilelli将軍が「作戦計画5029」で北朝鮮崩壊に備えるための”想定”を作成していることを認めている。
しかし「作戦計画5029」の詳細は明らかにされておらず、北朝鮮崩壊に備え難民の流れその他の異常状況を管理するとしか伝えられていない。北朝鮮は米韓連合軍が三十八度線を越えて、北朝鮮領内に進駐してくる事態を想定、「北侵戦争の宣言」と反発してきた。
<【ソウル8日聯合ニュース】韓国と米国が北朝鮮の急変事態発生に備え軍の「作戦計画5029」を完成したと伝えられたことを受け、北朝鮮週刊紙「統一新報」が、「北侵戦争を宣言したもの」だと反発した。
北朝鮮ウェブサイトの「わが民族同士」が8日に伝えたところによると、同紙は7日付で「極めて無謀な先制攻撃企図」と題した文を掲載し、作戦計画5029の完成は「わが共和国最高の尊厳と自主権を侵害する許しがたい厳重な挑発であり、対決と戦争を鼓吹する反民族的犯罪行為」だと強調している。
急変事態というものは、「領導者と人民と軍隊が1つの思想意志、崇高な道徳義理で固く団結しているわが共和国にとって、想像もできないこと」だと主張している。
米航空母艦「ジョージ・ワシントン」が参加した韓米海軍の合同演習や、韓米安保協議会(SCM)での「拡張抑止力提供」明文化などについても言及し、「こうした軍事的対決騒動により、朝鮮半島情勢は一触即発の先鋭な状態に向かっている」と指摘。軍事的対決で得るものは恥ずべき破滅以外にないということを肝に銘じ、無謀な反共和国対決騒動を直ちに中止すべきだと主張した。(聯合)>
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