4374 「日本は米国に冷淡」とNYタイムズ 古沢襄

オバマ米大統領の訪日に合わせて米紙には「きしむ日米同盟」の論調が目立つが、ニューヨーク・タイムズは二ページの見開きで特集を行い、「日本は米国に冷淡」の見出しで日本を批判した。とくに九月のピッツバーグで開かれたG20首脳会議の夕食会で、鳩山夫妻がオバマ夫妻を長時間待たせたエピソードも紹介した。
14日はオバマ大統領を迎えて、天皇陛下との昼食会が持たれるが、鳩山首相は欠席する。過去に例のないことだが、同盟国の大統領を迎えて皇居で行われる歓迎の宴で日本の首相が出ないのは前代未聞。シンガポールで行われるAPEC首脳会議に向けて出発するのが理由だが、オバマ大統領も同じ会議に出るわけである。
天皇陛下の宴に出ないのも異例だが、同盟国の大統領が日本に滞在しているのを尻目にさっさと日本を離れるのも失礼な話である。「非礼な日本首相」と米紙に叩かれるのは必定ではないか。
<【ニューヨーク=吉形祐司】オバマ米大統領の訪日にあわせ、12日付米紙ニューヨーク・タイムズは国際面で、日米関係を2ページにわたり特集。
鳩山政権の対米姿勢について、米軍普天間飛行場移設問題を中心に批判的な論調を展開した。
特集は民主党政権に失望する沖縄県民の声を拾ったルポをメーンに据え、「日本は米国に冷淡」の見出しの記事で日米関係は「1990年代の貿易摩擦以来、最も対立的」と指摘。「日本政府は突然、米当局者と公然と争うことを躊躇(ちゅうちょ)しなくなった」と論じた。また、9月に米ピッツバーグで開かれたG20首脳会議の夕食会で、鳩山夫妻がオバマ夫妻を長時間待たせたエピソードも紹介した。
12日付の電子版には、保守派の日本専門家マイケル・オースリン氏の「きしむ同盟」と題した寄稿を掲載。同氏は「日米の民主党には共通の基盤がほとんどない」とし、「共通基盤を見つけられなければ、両国は協力の意欲を失い、中国など他のアジア諸国により関心を持つことになるだろう」と警告した。(読売)>
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