4400 日米閣僚級作業グループの初会合は１７日　古沢襄

米側提案で急遽決まった普天間移設に関する日米閣僚級作業グループの初会合が１７日に開かれることになった。日本側のメンバーは岡田外相、北沢防衛相だが、米側はクリントン国務長官、ゲーツ国防長官からワンランク落として、ルース駐日大使、グレグソン国防次官補、
米側はキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する日米合意の早期履行を求めて一歩も譲らない構え。鳩山首相は県外移設の可能性を捨てていないが、具体的な移設地の当てはない。作業グループが開かれても、両国の合意が出来ないままズルズルと結論が出ないことが濃厚である。岡田外相は日米関係の悪化を懸念して年内解決を目指すとしているが、肝心の鳩山首相の腰が定まっていないので、見通しが立たないでいる。
作業グループを開いてもラチがあかないとなると、日米関係は急速に悪化することが濃厚である。
＜日米両政府は１７日、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）移設に関する閣僚級作業グループの初会合を外務省で開く。日米首脳会談でオバマ大統領は、同飛行場の代替施設をキャンプ・シュワブ沿岸部（同県名護市）に移設する日米合意の履行を鳩山由紀夫首相に求めたが、日本側は移設先や結論を出す時期で閣内の足並みが乱れており、協議は難航しそうだ。
閣僚級作業グループには、日本側から岡田克也外相、北沢俊美防衛相、米側からルース駐日大使、グレグソン国防次官補らが出席する。米側は作業グループを「合意を履行するためのもの」（同大統領）と位置付けており、日米合意の微修正以外は認めない構え。しかし、首相は県外移設も排除しない考えを重ねて示している。
また、米側と岡田氏は年内にも結論を出したい意向だが、首相は来年１月の名護市長選後への先送りを示唆している。（毎日）＞
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