4462 事業仕分けは民主党にプラスになった?(1) クライン孝子

鳩山首相、政権発足後まだ二ヶ月とはいえブレまくり、特に外交問題でミソをつけてしまった。日米関係に関しては国民の多くはそろそろ60年余の米国べったり体質、内心では脱却すべきと思っている。その気持ちを汲む首相に、国民も異論はないはず。
ただし外交には相手がある。したがって、そういう方向にもっていくには順序を踏むことが重要。それをいきなり米国抜きの何とかなどと言ってしまうものだから相手は戸惑い、気を悪くし誤解してしまう。例えば、ドイツの場合、20年前の「ベルリンの壁」撤廃でもその後の統一でも、当時の首相コールは真っ先に米国にお伺いを立てていました。
そんなブレまくり鳩山首相ですが、事業仕分けだけはどうやら点稼ぎになったようです。仕分け先を鳩山首相視察し、ご満悦だったようで、11年度予算も活用の意向と表明されからです。
確かにこれまで税金の使い方はベールに包まれたまま、国民は不可解に思っていただけに・・・。
一方で9大学が仕分け批判、予算削減で「科学立国崩壊」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091124-OYT1T00608.htm?from=nwla
という問題を抱えることになり、この制度の是非には疑問点がでてきているものの、多くの国民は自分達の払っている税金の使途について一部ガラス張りになったと、歓迎している面がある。
何しろ自民党政権ではこのような思い切った処断は絶対できっこないと諦めていたからです。
とはいえ、これと鳩山首相の金にまつわるスキャンダルとは別です。
この問題をいい加減にし葬りさることはクリーンなイメージをアッピールしてきた民主党だけに、国民は許すはずがない。しかも鳩山首相には正義を振りかざた過去のご立派な発言が証拠として残っている。
首相献金疑惑:虚偽記載は3億円超 元秘書を在宅起訴へ
http://mainichi.jp/select/today/news/20091124k0
即刻責任を取って辞任されるのが民主党にとっても、鳩山首相にとっても最善策なのではないかな。
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