●11月10日発売の中央公論12月号に「まず鳩山首相が真珠湾で鎮魂の花束をー東アジア歴史和解のために「相互献花外交」の提言―」と題して寄稿しました。
これは、8月初旬に小学館101新書の一冊として出版された拙著、「オバマ大統領がヒロシマに献花する日―相互献花外交が歴史和解の道をひらくー」の延長線上でまとめたもので、拙著と合わせてご一読ください。
11月13日の日本初訪問では実現しないオバマ大統領の広島訪問、献花を、一年後の2010年11月に横浜で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の際に、実現するためにも、まず鳩山首相が真珠湾での献花に踏み切るべきだとの提案と主張を展開しています。日本側での発言としては、事実上初めてのものと思います。
この提案は、地球温暖化問題をめぐる『鳩山イニシアティブ』や、靖国問題を棚上げし、近隣諸国との歴史問題解決への明快なメッセージの発信-といったスタートを切った鳩山外交が前向きのイニシアティブを発揮できる歴史的チャンスに立っているとの認識の上に立っています。
その上で、日米首脳による真珠湾、広島相互献花という日米間の最終和解を、中国、韓国、さらには北朝鮮、ロシアを含めた、東アジア全体との歴史和解の達成のきっかけとするべきだとのシナリオにまで踏込んでいます。
そして、アフガニスタン戦争出兵基地内でのモスリム系市民であるアメリ軍軍医による銃乱射事件で訪日日程を短縮せざるを得なかった一事に象徴されるように、オマバ大統領が現在アメリカ国内政治上で抱えている様々な『苦境』を紹介した上で、アメリカの国内世論にアピールする鳩山首相真珠湾献花という一石の価値を論じています。
こうした新たな「鳩山イニシアティブ」が結果として、「核兵器なき世界」路線の推進を応援するのみならず、現在の普天間基地問題やインド洋給油中止問題でぎくしゃくしている日米同盟の再構築に役立つという「急がば回れ」の発想も説いています。
最後の部分では、日本ではまだほとんど知られていない、オバマ大統領広島訪問提案に対する、中国、韓国内での表には出ない強い反発、つまりもしオバマ大統領がヒロシマに行けば、日本はあの戦争での『加害者』という立場を忘れて、『被害者』の気持ちになってしまうのではないかと、受け取られている深刻な状況についても紹介しています。
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4491 松尾文夫の「アメリカ・ウォッチ」 松尾文夫
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コメント
賛成です。特にー中国、韓国内での表には出ない強い反発、つまりもしオバマ大統領がヒロシマに行けば、日本はあの戦争での『加害者』という立場を忘れて、『被害者』の気持ちになってしまうのではないかと、受け取られるー可能性もあるかもしれませんね。それでは鳩山さんが、南京や朝鮮半島、アジア諸国にて懺悔の献花も考えられるのでは、それで加害国の代表として1つの責任を果たせば、オバマ大統領広島献花も可能になるかもしれません。広島市長の悲願でもあるようですし。また2010年2月には、私の息子も米国を代表して、広島で開かれるAPEC junior環太平洋高校生国際会議が開かれるようです。どんな提案が高校生から出されるかとても楽しみです。また息子にもアメリカと日本の架け橋と未来の希望と責任において、事実を見極め、自分たち次世代に何ができるかを考えてもらいたいと願ってます。この夏も米国の高校生が広島を訪れ、市のわずか数年で再生できた活力と、どうしてこんなひどいことをしたのに自分たちは許されているのと、広島のボランティアの人に聞いていましたよ。