4499 土曜日の菅副総理の首相公邸訪問 阿比留瑠比

産経新聞は毎日、「鳩山日誌」という題名で鳩山首相の動静や面会者などを報じています。ときの首相がどんな人と会い、どのような内容の話をし、また、どこへ出かけるのかは、その政権のありよう、ひいては日本の進路にも直結する場合があるからです。
で、本日の「鳩山日誌」を見ると、鳩山氏が昨日、午前中に美容室に行って散髪し、幸夫人とともに赤坂のホテルで韓国の俳優、イ・ソジン氏と昼食をとり、午後には赤坂のスーパーで買い物をし、その後、首相公邸で菅直人副総理・国家戦略担当相の訪問を受けたことが分かります。
それで私は一応、首相官邸キャップという立場なので、菅氏が公邸に来た際には担当記者から携帯メールで連絡を受けました。当初は、訪問理由は不明とのことだったので、「わざわざ土曜日に首相のプライベートスペースである公邸を訪れるのだから、現在の円高、株安に対処するための経済成長戦略の打ち合わせだろうか」「事業仕分け結果をどう予算に反映させるかの協議だろうか」などと思いをめぐらし、報告を待っていました。
そうして菅氏は1時間あまり、公邸に入って出てきたわけですが、「何の話をされたのか」という記者の問いかけに対する返事は、次のようなものでした。
「(鳩山氏の死んだ愛犬の)アルフィー君の弔問だ」
…いやまあ、実際は必ずしもそれだけではないでしょうし、記者を煙に巻いたのかもしれませんが、なんだかなあ。一国の総理のもとを休日に副総理が訪れ、どうしたのかと問いただした記者への返答がこれですから、本当にもうどうしたものかという気にもなります…。

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