岡田外相は休日返上で鳩山首相と会い、普天間問題で協議した。鳩山首相や平野官房長官には危機意識がないが、日米交渉に当たっている岡田外相はこのままだと日米同盟関係に深刻な影響が及ぶと懸念している。北沢防衛相も同様だが、首相側近には危機感がない。
<鳩山由紀夫首相は6日午後、首相公邸で岡田克也外相と会い、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について約1時間20分間協議した。外相は5日の沖縄県での意見交換などについて報告。普天間問題の年内決着が困難な状況となる中、打開策について話し合ったとみられる。
外相は5日、那覇市での記者会見で「日米同盟の現状に非常に強い危機感を持っている」と述べ、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に代替施設を建設する現行計画を変更した場合、日米同盟関係に深刻な影響が及ぶとの認識を示した。首相にもこうした危機感を伝えたとみられる。
首相は5日には北沢俊美防衛相とも個別に協議しており、外相と併せ、休日返上で普天間問題の対応を協議した。外相は会談後、記者団に険しい表情で「沖縄の報告です」とだけ語った。(時事)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
コメント