安倍晋三元首相が日本の将来、自民党の将来について、ごく最近、語った記録を読みました。
日本政策研究センター主催の10月中旬のシンポジウムでの基調講演です。そのタイトルは「日本国家の活路をどう切り拓くのか」です。その要旨は日本政策研究センターの機関誌『明日への選択』12月号に掲載されました。
その安倍演説から鳩山首相に対する言及を拾ってみます。安倍氏の鳩山氏に対するきわめて低い評価が浮かびあがってきます。
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「とくに一番、心配なのは民主党の対中外交です。鳩山首相は胡錦濤主席との首脳会談でも『東アジア共同体』をぶち上げたわけですね。一体、何をやってるんだという気持ちになるわけでありますが、一体、誰が鳩山さんに『東アジア共同体』を吹き込んだのかとも思うわけです。
というのは、岡田外相には彼なりの頑固な考えがあって、私はそれには非常に危険なものを感じるわけでありますが、鳩山さんにはそういうものはあまり感じられない。鳩山さんは誰に対してもいい印象を与える人で、10人会ったら10人とも喜んで、帰っちゃう。ところが最初に会った人と最後に会った人に言ったこととが全く逆の場合がある(笑い)
そういう人ですから、オバマ大統領との会談でも、オバマの嫌がることは言ってないはずです。しかし、会談以外の所では色々なことを言っている。だから、アメリカは非常に不信感を持っています」
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4530 安倍晋三氏が「鳩山さんは誰にもいい印象を」と 古森義久

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