4575 永田町デフレーション 山堂コラム

今年はインフレ・エンザの年だと言われた。そのインフレエンザの方は大騒ぎした割には大したことなくて何より(まだ油断は出来ぬが)。いま本当に深刻なのは「デフレーション」の方だという。
鳩山政府は「デフレ宣言」なるものを出した。宣言を出そうが出すまいが世の中、とっくの前からそんなこと分かっている。庶民にとって物が安くなるのは結構なこと。100円バーガーに900円ジーンズ。
オラなんぞ駅前で「立ち飲み・焼き鳥2本付きワンコイン(500円)」というのを見つけた。夕方は勤め帰りのおっさんたちで混み合っているがの。
しかし世の中全体で見れば給料も下がる。給料が下がる程度ならまだしも、不景気・首切り・ホームレス・自殺者なんと4万人・・・と、このところのわが日本、暗澹たる現状になる一方。出口は見えず。
著名な経済学者によると、「デフレ」なるものは「モノが継続的に安くなる」ことなのだそうだ。それなら今の永田町。まさしくデフレの真っただ中。ハトもイチもドン亀も、日々これ安くなる一方で、二束三文・落ち目の猿股。「おーい、粗大ゴミの回収車まわしてくれえ」だ。
小泉行革の猫だまし劇場。ポピュリズムの何たるか、骨身に滲みて懲りたはず。その有権者がこの夏は、イチの豆鉄砲に引っ掛かり、「ポッポッポの鳩ポッポ」、政権交代させてみた。
だが、やることなすこと支離滅裂。外交音痴に経済音痴。挙句の果ては「米国よりオミズ」、「財政規律よりドン亀」と、連立組んではみたものの、どちらが母屋か軒下か。呆れるばかりの政治音痴。
何もしない音痴ならまだいいが、大和民族1億の、浮沈が掛かる大三元。ハメルーンの笛吹鳩に引っ張られ、底なし洞窟に次々と、導かれゆく国民の、明日はチェニスかモロッコか・・・
いやいやデフレ政治家と言うならば、民主にひけとらない自民党。蜃気楼以来の各総理、どれもこれもみなヒドく、とっかえひっかえで筑豊ヤマ師。これを最後に後はなし。大安売りのガマ油。貧乏野党になり下がる。なぜ負けたのかさえ分からずに、大敗ボケから醒めやらで、何もやれない体たらく。
最重要の国会を、早々店仕舞いさせてチルドレン、率いて行くはイチローの、小沢学校の北京詣うで。朝貢外交というよりも「日本国では俺が最高権力者だ」と、内外に見せつける示威行為。それ以外の何ものでもない。北朝鮮の金タマ将軍と同んなじよ。
ハトの「内政ガタガタ外交ボロボロ」も、全てイチの顔色窺いながらやってるから。迷走するのも当然で、しかるにそのハト・イチローも政治資金の大醜聞。斬れば血の出るこの時期に、これ攻めずして何攻める。けふ突っ込まずして何時突っ込む。いま絶好の真珠湾。吉良邸忠臣蔵の討ち入りぞ。
されど与党ボケの自民党。攻めることなど何もせで、昼寝のあとの役員会。「党名でも変えるべえか」「来年の参院選候補者だが日向カボチャ(宮崎知事)や田母ちゃん(勿論あの空幕長)でどう?」「衆院選で落ちたクマや山タクもおるでのう・・・」だと。こりゃもう本当に駄目だ。
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