4581 「天皇陛下の政治利用」に反対した渡辺周議員 古森義久

鳩山首相が年来の皇室に関する規範を踏みにじって、天皇陛下と中国の習近平氏との会見の実施を指示したことは、どうみても不当です。
天皇と外国の賓客との会談は1カ月前までに申請をすませねばならないという従来の規則を中国の習氏に限って、無視するというのです。
鳩山首相の措置は皇室をどう位置づけるかというような次元の問題を超える不当、不正、不遜な媚中の言動でしょう。
民主党の内部からも反対の声が起きたのは当然です。反対を明確に表明した渡辺周総務副大臣は、かねてから日本人拉致問題でも積極的に支援活動を続けてきた気鋭の政治家です。日本の国民や国家への正常な認識を十二分に持つ正当派の議員でもあります。
鳩山内閣の副大臣として首相の措置に対して、正面からの反対論を堂々と述べるのですから、渡辺氏も当然、いまの副大臣の職を賭しての覚悟があっての発言でしょう。この際、この渡辺周議員への支持を強く表明したいと思います。
繰返しですが、この案件は日本の国家としての正常さ、健全さを問う重大なケースです。日本国の年来の規範を相手が中国共産党の大物だからという理由だけで、覆すようなことがあってよいはずがありません。渡辺周議員、よく発言した!!!
以下はその渡辺発言についての産経新聞の報道です。
                =======
鳩山由紀夫首相が、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例的措置による会見を指示したことについて、民主党の渡辺周総務副大臣は13日、テレビ朝日の番組で、「天皇陛下の政治利用と思われるようなことを要請したのは誠に遺憾だ」と述べ、批判した。
副大臣が首相を批判するのは異例のことだが、天皇陛下にかかわることだけに、問題を深刻にとらえているとみられる。
渡辺氏は「やめていいなら、今からでもやめた方がいい」とも指摘した。
さらに、1カ月前までの申請ルールが守られずに会見が設定されたことに関して「国の大小、経済力、政治力の大きさで優劣をつけることは絶対あってはいけない。(会見設定は)大国、小国に差をつけず公平にやってきた。民主党内でもまずいと受けとめている人間は多い」と強調。中止できない場合でも「1回限りの特例にしないといけない。二度とこんなことはしてはいけません」と述べた。
同じ番組で、社民党の阿部知子政審会長は「特例でも認めてはならない」との認識を表明。国民新党の亀井亜紀子参院議員は「(政治利用への懸念を示した)羽毛田信吾宮内庁長官の話はもっともだ」と語った。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました