4584 亀井・福島両党首の年の瀬会談 古沢襄

迷走する鳩山政権は、連立を組む国民新党や社民党にとっても他人事でない。このままでは鳩山内閣の支持率は急降下する危険性が出てきた。来年の参院選で連立与党が大勝し、政権基盤を固める目論みも危うくなる。幸いにして自民党が冬眠状態にあるからといって、手放しで楽観視するわけにもいかなくなった。
国民新党や社民党にとって理想的な形は、参院選で民主党の独り勝ちを許さず、今の三党連立をそのまま維持することであろう。適当に鳩山民主党が迷走してくれた方がよいという思惑がある。だが当事者能力を失った鳩山首相では予想を上回る支持率低下になりかねない。
ここは連立維持のために鳩山政権のテコ入れが必要だという判断を、訪米帰国した国民新党の下地幹郎政調会長が抱いたとしても不思議ではない。
社民党は在日米軍の撤退による駐留なき日米安保が理想だが、現状でそれを求めるのは、むしろ在日米軍の駐留固定化になりかねない。長期的な目標として駐留なき日米安保を掲げながら、現時点では与党として一定の妥協を図る現実的な対応を視野に入れねばならない。
鳩山首相を除いた亀井・福島会談でどのような方策が話し合われるのか、年の瀬の両党首会談は日米関係の将来にとっても重要な話し合いになる。
<社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)と国民新党の亀井静香代表(金融・郵政改革担当相)は14日午前にも会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について協議する。国民新党の下地幹郎政調会長が13日夜、明らかにした。
亀井氏は同日、米国から帰国した下地氏と都内のホテルで会談。下地氏は、キャンベル国務次官補から現行計画受け入れの可否について、18日までに日本政府の結論を出すよう求められたことを報告した。
下地氏はこの後、記者団に「18日までに結論を出すことが日米関係にとって大事だ。それも含めて福島さんと話してもらう」と語った。(共同)> 
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました