4711 太陽の帝国 MoMotarou

「インぺラトリ(帝爵、帝号)の国は世界の中に四ヶ所有。一ヶ所の名は覚へ留(とどめ)ず。一ツはオロンイスコイ(魯西亜)、ニツはヤッポンスコイ日本、三ツはケタイスコイ支那(中国)なりとそ」(『環海異聞 本文と研究』大槻玄沢・志村弘強編 八坂書房)
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本年最後の放送になります。皆様一年間ありがとうございました。民主党社会主義政権誕生より数ヶ月しか経っていないのに、見事に国の品格が汚されております。
原因の一つは、総理大臣や与党幹事長が受けてきた教育でしょう。よその国に行って自分の国を卑下するような輩は、相手国からも陰で馬鹿にされます。
■世界の認識
「世界の間四大部州にして其容(い)るところの諸国千百に下らず、其内帝号を称する国僅かに七国にして、皇朝其一(こうちょうそのいち)に居る。されば光太夫など何方に行きても少しも粗略にせられざりしなり」(『北槎(さ)聞略』桂川甫周著 岩波文庫)
1783年、時は江戸時代。伊勢の大黒屋光太夫は、船が難破してアリューシャン列島(ロシア)に漂着しました。それから約十年間かの国にて生活をしました。
最後は女帝エカテリナ二世の計らいにより、高価な贈り物と共にロシア使節船にて日本に帰ってきました。
■国の格
当時の我国は徳川征夷大将軍を筆頭にした、独立性の高い「藩」の連合体でした。其の上に形式的に天皇がおられた訳です。
ヨーロッパから見みると、諸国(藩)の王の上に皇帝(将軍・天皇)が君臨する形になります。ローマ帝国と同じですね。これは英国やオランダ、フランス等王国よりは「格式」が高いという事。まして米国などはあったか無かったかの時代のお話です。
■太陽の帝国
最早世界で帝国の形が残っているのは我国だけのようです。当時のオロンスコイ(ロシア)もケタイスコイ(シナ)も共和制になり、ただの「国」です。
我国も「帝国」の形式は戦後無くなりました。されども神話の時代からの「皇室」があり、外交格式は依然高いのです。外交儀礼でローマ法王が挨拶に出向くのは、世界でも天皇陛下だけです。
最近も中国が挨拶に来たようです。大きな財産ですね。
■「泉」より 「沢」に移りし 破壊かな
民主党連合社会主義政権は、着々と我国の民族土台を崩してきております。左翼に「公」の概念はありません。祖先たちが守り抜いた「わが国柄」を守る為に来年も頑張りましょう。
  参考資料:「世直し大江戸学(石川英輔」)」NHKカルチャーラジオ
 *資料: 小沢一郎 韓国での知られざる売国大講演 (1)
      http://www.youtube.com/watch?v=CbJnAW6eCSM
    「正論より大声」ドロンパ
      http://www.youtube.com/watch?v=C3E9QYTHbnU
  
 *「外務官僚の背骨」渡部亮次郎 -ハンディキャップ国家論
  http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/485200 
 
 お勧めサイト
 ・杜父魚(かじか)文庫ブログ
  「「信無くば立たず」の孔子の教え 古沢襄」
  http://blog.kajika.net/?eid=995684
 ・「CH桜:【言いたい放談】消え去るアジアの大国日本[桜H21/12/25]」
  http://www.youtube.com/watch?v=k7oJfzwBHn0
 ・宮崎正弘「辛口コラムー書評その26・メルケル鉄血宰相の登場」
  http://miyazaki.xii.jp/column/index.html
 ・「国民自重の心」小泉信三
  http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/470460/
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