4716 英国、中国の英国人処刑に驚愕 古沢襄

麻薬密輸罪で処刑される中国。日本では想像も出来ない。当の英国もそうだったのであろう。ブラウン首相は「シャイク氏の処刑を最も強い語調で非難する。鳥肌が立ち、絶えず取り組んできた助命努力が台無しになったことに失望している」と声明を発表した。
<中国官営環球時報の英語版「グローバルタイムズ」は29日付で、英国政府の減刑要請にもかかわらず、中国が英国市民を麻薬密輸罪で処刑したニュースを伝えながらこのように分析した。1842年、中国と英国間で起きたアヘン戦争は、その後100年間、中国が西洋に蹂躙される屈辱の歴史の始まりだった。当時、英国は、貿易赤字を巻き返そうと中国でアヘンを売り始めたが、清国がこれを取り締まると戦争を起した。
英国は、今回の死刑執行を強く非難すると同時に、中国側が問題の焦点をぼかしていると主張している。これを機に、デンマーク・コペンハーゲンの国連機構変動枠組み条約会議をめぐる両国間の外交摩擦などが新たな局面に入ったという分析も出ている。
●英国の懇請黙殺した中国
中国当局は、麻薬を多量所持していた英国人アクマル・シュイク被告(53・写真)の死刑を29日に執行したと発表した。パキスタン移民の子孫であるシャイク被告は、2007年9月、新疆ウィグル自治区の首都ウルムチでヘロイン4.03キログラムを所持していた容疑で逮捕された。中国の最高人民裁判所は最近、シェイク被告は処刑される直前に家族と最後の面会をした。
同被告の助命のために総力で取り組んだ英国社会は驚愕している。ブラウン首相は声明を発表し、「シャイク氏の処刑を最も強い語調で非難する。鳥肌が立ち、絶えず取り組んできた助命努力が台無しになったことに失望している」と述べた。
ミリバンド英外相も、「シャイク氏の精神状態と裁判の過程で不正確な通訳の問題などへの配慮がないまま死刑が執行されたことに深い遺憾を示す」と話した。(東亜日報)>
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