アルカィーダが組織再編に成功。ソマリアとイエーメンで先遣の扇動者が部族社会へ入り込み、年月かけてテロリスト候補を養成
ソマリアの海賊はアルカィーダと非常に強い繋がりがあると中東専門筋が新しい分析を始めている。
すでにアフガニスタンから追い出され、ソマリアからもたたき出されて流浪の旅を続けていたアルカィーダは、パキスタン国境において組織再編をなしとげ、パキスタン・タリバン(TTP)を最強のテロ集団につくりかえたように、ソマリアの部族社会とイエーメンに入り込んで細胞の結成から軍事基地建設へと組織再編を成し遂げた模様だ。
これをバネにサウジアラビアとイラクでの復活を目指し、同時にヨルダン、エジプト等でも復活を狙っている(アジアタイムズ、1月3日付け)
南アジアにおけるアルカィーダの責任者はイリヤス・カシミーリと目されているが、パキスタンの南ワリジスタン攻撃で無人飛行機の爆撃により死亡した報道も流れた。このカシミーリに助言していたのがパキスタン陸軍アブドル・ラーマン退役少将。
かれらはインドの核兵器施設や軍幹部学校の襲撃などの計画を立てていた。
最近の戦術として目立つのはアルカィーダを名乗らず、しかも組織活動も分からないようにしながら、過激思想を信奉しない、純真な若者などに近づき、たとえばパキスタンならばパキスタン陸軍と政府が敵であると洗脳し、戦士にしたてる。
最終的には目標として政府の弱体化、まさにアフガニスタンのように混沌と無政府状態を醸成し、反米への闘いに転化するというのが現在のアルカィーダの作戦の中枢にあるとFBIは分析している。
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