アルカィーダのテロ攻撃が近い。イエーメン政府への軍事援助を倍加へ。イエーメンの首都サナナに置かれている米国大使館と英国大使館が、3日、突如閉鎖された。理由は「アルカィーダのテロが極めて近い」からだという。
『イエーメン・ポスト』(唯一の英字紙)のハキム・マスマリ編集長は「テロ攻撃は深刻な脅威」と指摘する。ブラウン英首相は「月末にロンドンで反テロ・サミット」の開催を告示し、列強に参加を呼びかけている。
戦雲が急を告げているのはクリスマスに未遂に終わったデトロイト空港におけるノースウエスト爆破が、イエーメンで訓練を受けたナイジェリア人が、高性能爆薬も手にいれたばかりか、アルカィーダに密接に繋がる事実が発覚したからである。米国はイエーメンへ軍事援助を倍加する方針(ちなみに08年に2600万ドル、09年に6700万ドル)。
イエーメンとソマリアは対岸。このあたりの海域は「海賊」たちの海。洋上に浮かぶ米艦から無人攻撃機ドロンが発進し、テロの拠点、テロリストの移動を把握して攻撃しているが、現在のところ、これだけが有力な手当である。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
4731 米・英、イエーメンの大使館を封鎖 宮崎正弘

コメント