気位が高い菅財務相のことだ。財務相発言が市場に悪い影響を与えたとは認めたがらない。「経済界の期待を勘案した発言」と強弁して、「市場にマイナスの影響を与えたとは思っていない」と言った。「市場やエコノミストらいろいろな人の意見をよく聞く必要はあるが、あまり気にして自分の判断がふらついたら、おかしくなる」とは語るに落ちている。
日曜日には新財務相としてテレビ出演があるそうだ。意地の悪い司会者から為替相場に関する質問が出るだろう。「鳩山首相から注意されたので・・・」と”ダマ菅”でやり過ごせばいいが、また一言あるのではないか。火曜日のマーケットの反応が気になる。
喋れば、喋るほど自縄自縛になるのに・・・。
<[東京 8日 ロイター] 菅直人副総理兼財務・経済財政担当相は8日の閣議後会見で、為替動向について市場が決めることとしながら、経済界が想定している為替相場から大きくかい離すると景気に影響を与えると指摘。一般論としつつ「いざという時に為替に対して何らかの行動をとることも財務相の権能」と語った。
菅財務相の7日の発言を受けて為替相場が円安に振れたことに対して市場などから軽率との指摘が出ていることについては「従来よりも重い立場という自覚が必要」との認識を示したが、経済界の期待を勘案したとし、発言がマイナスの影響を与えたとは思っていないとも語った。
為替市場は7日に菅財務相が同相の就任を受けた会見で「もう少し円安方向に進めばいい」などと円安誘導の発言を行ったことを受け、足元でドル高/円安が進行していた。
菅財務相は8日の会見において「為替はマーケットが決める」としながらも、「輸出関連企業を中心とした経済界は、ある水準の為替相場を想定して事業計画を立てている。(為替水準が)大きく変われば景気にいろいろな影響を与える」と指摘。7日の発言について「経済界の期待・希望も勘案しなければならない立場として申し上げた」とし、「経済界にとって私の発言が大きなマイナスを与えたとは思っていない」と続けた。
7日の発言を受けて市場からは、為替政策を担当する財務相として軽率などの指摘が出ているが、菅財務相は「従来よりも重い立場という自覚が必要」としながら、「市場やエコノミストらいろいろな人の意見をよく聞く必要はあるが、あまり気にして自分の判断がふらついたら、おかしくなる」と指摘。
さらに、一般論としながら、「いざという時は為替に対して何らかの行動をとることも財務相の権能に入っている」と述べ、それだけに発言には責任を感じなければならないと語った。(ロイター)>
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4751 経済界の期待も勘案したと菅財務相 古沢襄

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