4766 全米31州で読まれている杜父魚ブログ 古沢襄

世界各国にいる在留日本人に杜父魚ブログが読まれていることをグーグル検索エンジンで発見したことは、「中国の36都市にいる日本人が読んでくれている」でお知らせしたばかりだが、中国に次いで読まれているのは米国。西海岸のカルホルニア州をトップにして全米31州に及んでいる。
California、New York、Massachusetts、Maryland、Texas、Georgia、Hawaii、New Jersey、Illinois、Washington、North Carolina、Virginia、District of Columbia、Oregon、Minnesota、Florida、Ohio、Alabamaの順だが、このほか次の州でも読まれている。
Wisconsin、Kentucky、Indiana、Colorado、Connecticut、Nevada、Idaho、Utah、Louisiana、Iowa、New Mexico、Missouri。
このデータを見ながら、30年前にホノルルとロサンゼルスの邦字紙や日本語放送局を訪問したことを思い起こしている。共同通信社は無線を使った日本語新聞を海外の邦字紙に送信している。もとはといえば外洋を航海する日本船舶に向けた日本語サービスなのだが、邦字紙からも歓迎されていた。
ところが邦字紙側から無線の日本語新聞が妨害電波によって読み取れないという苦情が殺到した。米国がソ連や中国の無線を妨害するために西海岸で妨害電波を発していると想像された。そこでロサンゼルス支局を基地局にして電話回線によるファックス送信をする計画を立てて、私が米国に飛び立ったわけである。
ロサンゼルス支局長は天皇陛下のご学友・橋本明氏がいた。ロサンゼルス支局にはファックス送信の手間をかけることになったが、快く引き受けてくれた。毎晩のようにロサンゼルス市内で飲み歩いたものだが、そこは顔が広い橋本氏。その中でひときわ目立つ美人がいる。聞いてみると関西でテレビ・キャスターだったが、渡米してロサンゼルスで日本語放送のテレビ・キャスターになっているという。
ホノルルではハワイ報知のポール円福社長にお世話になった。邦字紙だけでなくホノルルの米軍基地の印刷物を一手に引き受けていた。ハワイは二世、三世、四世の時代になっていて、日本語が読めない層が増えているが、一世、二世は邦字紙を読むことによって、日本との絆を保っているという。
何年か経って円福社長から電話があった。娘さんがハワイの大学ではなく、ワシントンの大学に進みたいと言っているが、ワシントンには頼るべき知己がない。共同にワシントン支局に誰か私の友人がいないか、という相談であった。
思い浮かんだのは、今、北京にいる伊藤正特派員。電話で頼んだところ、快く引き受けてくれた。そのお嬢さんも四十六、七歳になったのであろう。ポール円福社長も八十歳を越えて、孫に囲まれているのかもしれない。一度、ホノルルを訪れたいと思いながら、30年の歳月が過ぎた。ハワイで杜父魚ブログを読んでいる在留日本人がかなりいる。この記事が目にとまり、ポール円福社長からメールが来るかもしれないと、ひそかに期待している。
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