石川知裕衆院議員の逮捕という激震に見舞われた民主党だが、小沢幹事長は鳩山首相に続投の意向を伝えた。この中で党務は一時的に輿石参院議員会長に委ねる意向を示したという。
十八日から通常国会が開幕することを考えれば、当面は続投で凌ぐしかないということであろう。だが参院選を目前にしているから、幹事長の交代もひとつの選択肢だった筈だ。小沢氏に近い原口総務相の幹事長起用は、閣僚の補充人事を伴うが、鳩山政権の危機を救う一手だったかもしれない。
「政治とカネ」の疑惑を抱えたまま国会を乗りきらねばならぬ民主党にとって苦難の道が続く。
<小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体による土地購入を巡る事件で石川知裕衆院議員らが逮捕された中で16日、政権交代後初の民主党定期大会が東京都内で始まった。午前は財政小委員会と地方代議員会議を行った。出席者によると、あいさつで小沢氏は「おわびと決意は党大会で話す」と述べた。幹事長職を辞する考えのないことを伝えた上で党務は一時的に輿石東参院議員会長に委ねる意向を示したという。午後1時からは日比谷公会堂で本会議を開催する。
全国町村会館で開かれた地方代議員会議では、大会実行委員長の奥村展三総務委員長による開会宣言後、小沢氏のあいさつが報道陣に公開される予定だったが、直前に非公開となった。小沢氏は「本会議で話すから」と語った。開会から約30分後、あいさつを終えた小沢氏は会場を出た。
定期大会に先立ち、小沢氏は同日午前10時16分、公邸で鳩山由紀夫首相と約15分間会談。報道陣の問いかけには応じず、うつむき加減で公邸を後にした。鳩山首相は16日朝、首相公邸前で記者団から「小沢氏の進退問題をどう考えるか」と尋ねられたが、「また後で」とだけ答え、都内のホテルで開かれている「アジア中南米協力フォーラム」外相会合に出席した。その後予定されていた茶道裏千家の新年茶会「初釜式」への出席は取りやめ、公邸に戻って小沢氏と会談した。(毎日)>
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4800 小沢幹事長は続投 党務を一時輿石氏に 古沢襄

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