4898 小沢氏進退に発言相次ぐ 民主党内「けじめ」「自浄を」 古沢襄

民主党も捨てたものではない。小鳩政権下で沈黙を守っていた党内から、小沢幹事長の進退に言及する発言が相次いだ。二月四日には逮捕されている小沢氏の秘書たちの拘置期限がくる。政治資金規正法違反で起訴されば、小沢氏の監督責任が問われる。
米ウオールストリート・ジャーナルも小沢氏の「政治とカネ」の問題で、小沢氏に幹事長辞任を含めた「けじめ」を求める発言が相次いだと報じている。発言の濃淡はあるが、「政治とカネ」の問題でけじめをつけないことには、民主党は国民の信を失うと危機感が根底にある。
参院選を迎える民主党にとって、これが最後のチャンスになるのかもしれない。
<民主党の小沢一郎幹事長をめぐる土地取引事件に関連し、同氏と距離を置く閣僚や同党議員から31日、進退に言及する発言が相次いだ。
枝野幸男元政調会長はさいたま市での自らの新年会で「国民の理解が得られなければ、私たちが目指す政治を実行するためにけじめをつけて頂かないといけない」と述べた。国民の理解を得られない場合は小沢氏が幹事長を辞任すべきだ、との考えを示したものだ。
前原誠司国交相は党京都府連大会で「新たな局面が生まれたときは、我々は厳しく自浄努力を発揮していかなければならない」と発言。捜査の進展次第で小沢氏の進退問題に発展するとの見方を示した。野田佳彦財務副大臣はNHKの番組で「参院選で勝利をして安定政権を作るためにどういう判断をするか、その都度考えていく」と述べ、参院選への影響や世論の動向が進退の判断材料になることを指摘した。
一方、小沢氏に近い石井一選対委員長は佐賀県で記者会見し、「1年前に時効直前の西松事件が起き、これまた時効直前にこういう形で起こる」と述べ、東京地検の捜査のあり方に疑問を示した。(朝日)>
<民主党の小沢一郎幹事長の「政治とカネ」の問題に関して31日、同氏と距離を置く同党の有力議員から、小沢氏に幹事長辞任を含めた「けじめ」を求める発言が相次いだ。小沢氏は幹事長続投への意欲を繰り返しており、同氏の進退をめぐり党内の駆け引きが活発化しそうだ。
民主党の枝野幸男元政調会長は同日午後、さいたま市で講演し、「一定の国民の理解、納得が得られなければ、わたしたちが目指す政治を本当に実行しようとするなら、けじめをつけていただかないといけない」と述べ、資金管理団体の土地取引をめぐる事件で小沢氏が十分に説明できない場合は、幹事長を辞任すべきだとの考えを示した。
枝野氏は「政治資金の出入りについて、おかしいと指摘されたら、納得できるような説明するのは政治家としての当然の責任だ」と強調した。
前原誠司国土交通相も同日午後、京都市内で開かれた会合で、「新たな局面が生まれた時には、われわれは厳しく自浄能力を発揮しなくてはいけない。そうしなければ、何のために政権交代を起こして日本の政治を変えようという皆さんの大きな力をもらったのか、それに背く話になる」と述べ、事件の展開次第では、小沢氏に辞任を求めることもあり得るとの考えを示した。
野田佳彦財務副大臣もNHKの番組で、「最終的には7月の参院選で、連立与党で勝利して安定政権をつくるのが大目標だ。そのために、どういう判断するのかを、その都度考えていくということだと思う」と述べた。(ウオールストリート・ジャーナル)>
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