観念したのだろう。朝青龍が日本相撲協会の理事会で引退を表明、理事会も受理した。お騒がせ男のあっけない幕切れ。本名はドルゴルスレン・ダグワドルジ、まだ二十九歳の若者だから、格闘技の世界で生きようとすれば道がある。
国技といわれる相撲のことが最後まで理解できない横綱。強いだけが横綱ではない。一門から横綱を出せばビルが建つといわれた相撲界。そんな諸々のことが、思われる引退の記者会見であった。これだけの逸材をきっちり指導しないできた親方たちの責任もある。
<現役引退を表明した横綱朝青龍関。右は高砂親方=4日午後1時12分、両国国技館 日本相撲協会は4日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱朝青龍(29)=本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が引退を表明した。
同日午前11時からの理事会は、朝青龍の緊急召喚を決定。午後1時10分過ぎに両国国技館に到着した朝青龍は、師匠の高砂親方(元大関朝潮)とともに事情聴取を受けた。
朝青龍は初場所中の1月16日未明、東京都港区の路上で酒に酔って男性に暴力を振るった。当初は、個人マネジャーが「殴られたのは自分」と説明。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は仲間内のこととして、場所後の25日に朝青龍と高砂親方を呼んで厳重注意した。
しかし、その後になって殴られたのが別の男性であったと判明。警視庁麻布署がマネジャーらに事情聴取を行う事態となった。相手方の男性とは示談が成立したが、協会は1日の理事会で調査委員会を設置、事実関係の調査に乗り出していた。
寄付行為施行細則に定められた罰則は、軽い順に「譴責」「給与減額」「出場停止」「番付降下」「解雇」の5種類。解雇の場合は退職金も支払われない。朝青龍は平成19年、腰椎疲労骨折などとして夏巡業を欠場しながら、帰国したモンゴルでサッカーの試合に出場したことが判明。2場所出場停止と4カ月の給与減額処分を受けている。(産経)>
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4932 朝青龍が引退表明 場所中の暴行騒ぎで 古沢襄

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