朝青龍が引退は号外で報じられて驚きの声があがったが、これまで数々のトラブルを起こしたことを考えれば当然のことだった。むしろ朝青龍が自発的に引退を表明したことは救いとなった。やんちゃな横綱の引退を惜しむ声もあがっている。引退した朝青龍に追い打ちをかける声はあがっていない。
これに較べて小沢幹事長の不起訴は、予想されたこととはいえ、これでもって幹事長職の続投というのは割り切れない思いが残った。三人の小沢側近が起訴されたのだから、常識的には幹事長職から去るのが妥当な判断であろう。国民の目線も同じではないか。
朝青龍の潔い引退表明に較べて、小沢続投は出所進退を誤る判断ではないか。小沢幹事長なしでは参院選を戦えないというのが、辞任をしない理由のようだが、果たしてそうだろうか。この回答はマスコミ各社が行うであろう全国世論調査が出してくれる。
嫌疑不十分で不起訴というのは、疑いがないということではない。疑いを残したまま参院選を戦うのは、民主党にとってマイナスではないか。低迷している自民党を喜ばせることになりかねない。このあたりが小沢氏の周辺を固めている”武闘派”の方々は分かっていない。
検察審査会がどのような動きをみせるのか、国民世論の動向と合わせて、政局は波乱ぶくみとなった。小沢氏の周辺には諸葛孔明のような軍師がいないのであろうか。渡部黄門様の歯切れも悪くなった。危うし、民主党!。
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4934 朝青龍の引退と小沢幹事長の続投 古沢襄

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