4967 石川議員は離党も議員辞職もしない 古沢襄

小沢恐怖政治の下で、鳩山首相ら民主党員は身動きがならない”金縛り”に置かれているから、政治資金規正法違反事件で起訴された石川知裕衆院議員が離党も議員辞職もしないと表明したのは予想の範囲。武闘派の輿石参院議員会長、山岡国対委員長のペースで通常国会を乗り切り、参院選になだれ込む作戦に出ている。
だが、これは世論の反発を一層受けることになりはしないか。民主党に中央突破を図ろうとする小沢側近グループに懸念の声があがっている。仙谷行政刷新相は9日の閣議後の記者会見で石川議員は離党すべきだとの考えを表明した。千葉法相も記者会見で「(石川議員は)刑事訴追、起訴されたことは重く受けとめる必要がある」と述べた。
党内的にみれば一五〇人を越す小沢支持グループの数の力があれば中央突破は容易いと映るのであろう。だが党内で通る理屈だけでは、世論という国民の力を過小評価している。世論は新聞やテレビが作り出すものではない。そんな作為的なことをすれば、新聞やテレビは国民から見放される。
危険な賭にでた小沢幹事長に危うさを感じるのは私だけではあるまい。勝算があるのだろうか。
<民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で起訴された同党の石川知裕衆院議員が離党も議員辞職もしないと表明したことを受け、仙谷行政刷新相は9日の閣議後の記者会見で離党すべきだとの考えを表明した。
刷新相は「離党という判断をされた方がいいのではないかと思う。私ならそうするだろう」と語った。石川被告の起訴後、離党を求めた閣僚は刷新相が初めてだ。
刷新相は、刑事事件で起訴されたことを理由に一定期間休職とする起訴休職制度を例にあげ「政治家としてはそれになぞらえ、どうされるのがいいか考え、判断していただけると思う」とも述べた。
千葉法相も記者会見で「(進退は)ご本人が判断されること。刑事訴追、起訴されたことは重く受けとめる必要がある。その重みを含めて判断すべきものだ」と語った。
一方、鳩山首相は9日夜、首相官邸で記者団に「近いうちに小沢幹事長が(石川被告に)会う。そこで判断が下されるだろう。それを見守る必要がある」と述べるにとどめた。(読売)>
<小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件で起訴された元秘書の石川知裕衆院議員(36)が9日、地元の北海道帯広市で記者会見し、現段階で離党や議員辞職をする考えはないことを強調した。「党支部や後援会の総意として、離党や議員辞職はせず地域の代表として活動するよう強い励ましを受けた。与えられた職責を果たしたい」と述べた。起訴後、公の場で発言したのは初めて。
これに対し鳩山由紀夫首相は官邸で記者団に「人情としては分かる」としつつも「石川氏が小沢幹事長と近く会うことになっており、そこで判断される。それを見守る」と述べ、石川氏は小沢氏と協議した上で進退を正式に判断するとの見通しを示した。
石川氏も会見で「一任を受けている。あとは自分自身で判断したい」とも述べ、今後の離党などに含みを持たせた。
石川氏の進退をめぐっては、仙谷由人国家戦略兼行政刷新担当相が9日夜の会見で「離党すべきか」との質問に「そういう判断をされた方がいい。私ならそうする」と述べ、離党が望ましいとの認識を表明。菅直人副総理兼財務相は「首相や幹事長が何らかの方向性を出すのか、見守っている」と述べた。(共同)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました