5114 小鳩政権を覆う緊張感の欠如 古沢襄

逆風に見舞われている小鳩政権で、フレッシュな行動と政策実行が期待されていた有力閣僚たちが、揃って大ポカをやらかした。どうみても、この政権を覆う緊張感の無さが露呈されたとみるしかない。国会の予算委員会に閣僚が遅刻して、開会が遅れることなどは戦後の政治史で無かったことである。
<長妻昭厚生労働相が6日午前に開かれた参院予算委員会で、前厚労相の舛添要一議員(自民)に対して、うっかり「舛添大臣」と呼び掛ける一幕があった。
舛添氏がトップバッターで質問に立ち、政権交代後、初の新旧大臣対決に。舛添氏から「大きな役所なので体を壊さないで。いい仕事をしてもらいたい」とエールを送られ、新型インフルエンザ対策について質問を受けると、「舛添大臣にお答えします」と切り出した。他の議員からは笑いが漏れ、自身も苦笑。「失礼しました。舛添委員にお答えします」と言い直し答弁を続けた。
野党時代、国会論戦で年金問題などについて舛添氏を厳しく追及した「ミスター年金」。2日の衆院予算委員会では鳩山由紀夫首相が自民党の加藤紘一元幹事長から「野党ボケ」と指摘されたばかりだが、長妻氏も思わぬところで野党ボケぶりを露呈してしまった。(スポニチ)>
<2010年度予算案を審議する3日午前の参院予算委員会に、閣僚3人が遅刻するという前代未聞の失態があった。これに対し、自民党の舛添要一前厚労相ら野党側が反発、開会が16分遅れた。10年度予算案は2日に衆院を通過し年度内成立が確定したとあって、野党側は「緊張感の欠如」(石破茂自民党政調会長)などと一斉に批判。遅刻したのは、いずれも民主党内で小沢一郎幹事長に距離を置く閣僚だった。
遅刻したのは前原誠司国土交通相、仙谷由人国家戦略担当相、原口一博総務相。
開会時刻の午前8時50分を過ぎても開会されず、閣僚が遅刻していることに気付いた予算委筆頭理事の舛添氏は席を立ち「ダメだよ!大臣が遅れちゃ。何たるんでるんだ!時間だろうが!」と激高。さらに委員長に詰めより「参議院をバカにしてんのか!」と一喝。前原氏は1分遅れ、原口氏は4分遅れで姿を見せ、委員長に直接謝罪。仙谷氏は6分遅れで現れたが、「ニタニタしてる場合か!」とやじが飛んだ。
結局16分遅れで開会。3閣僚は冒頭、「おわび申し上げます」(前原氏)、「誠に申し訳ありません」(仙谷氏)、「反省しています」(原口氏)とそれぞれ陳謝した。
仙谷氏ら小沢氏と距離を置く民主党議員の個人名を挙げ連携に意欲を示している舛添氏。NHKの中継が入る“花の予算委”でもあり、ボルテージが上がったようだ。
予算委は通例では午前9時に開会するが、この日は冒頭で10年度予算案の趣旨説明をするため8時50分開始。原口、仙谷両氏は事務方の連絡ミスが原因。前原氏は日程は知っていたが間に合わなかったという。
原口氏は開会予定時刻後の午前8時52分に、短い文章を掲載する交流サイト「ツイッター」に「原口ビジョンでは2020までに光の道100%を目指すとしていました。もっと前倒しできないか議論を詰めています」と書き込み。ツイッター上で謝罪したが、「ツイッターで遅れたわけではない」と否定した。
鳩山由紀夫首相は同日夕の会見で「緊張感が足りないと思う。大変けしからんこと」と述べた。
野党側は厳しく追及。石破氏は「今までの政権では決してなかった。参院に対しこれほど失礼なことはない」と問題視。自民党の谷川秀善参院幹事長は「予算案が年度内に自然成立する気の緩みか」とチクリ。他の野党も「3人そろって遅刻するのは言語道断」(山口那津男公明党代表)、「弛緩(しかん)している」(志位和夫共産党委員長)と猛省を促した。(スポニチ)>
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コメント

  1. 腐敗した民主党の原口一博のツイッターなど一万人に1人も見ていない。本人かどうかも情報の信憑性も分からない。
    津波情報は気象庁が発信するもの。大臣がお遊びでつぶやくものではない。
    原口一博は組織や危機管理に関する理解が皆無。大臣失格。

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