米紙ニューヨーク・タイムズが二日間にわたって小沢幹事長の訪米について記事を掲載した。それもまったく異なった観測記事だから面白い。米政府内でも意見が分かれている証拠なのかもしれない。
8日付けニューヨーク・タイムズはマーティン・ファックラー東京特派員の記事。産経新聞の古森義久氏が詳しく伝えた。オバマ政権の中で小沢幹事長をワシントンに招くという案に対し、米側の政府関係者や識者の間に強い反対があり、実現は難しいかもしれない、という観測が流れているとした、
9日付けの時事ニューヨク報道は同日までのニューヨーク・タイムズ紙を綜合すれは、小沢幹事長が早ければ4月にも訪米する方向で、水面下の調整が行われていると報じたとしている。実現すればオバマ大統領との会談が設定される可能性があると、前向きの観測。
どちらの観測が当たるか、ニューヨーク・タイムズ自体が二つの異なった観測を出しているのだから、日本で分かる筈がない。TBS番組に出演した知日派のジェラルド・カーティス教授(コロンビア大学)は「小沢氏が米議会関係者と会うのはいいが、オバマ大統領に会わせるべきでない」と筋論を展開していた。
古森義久氏は、アメリカ側がキャンベル国務次官補が小沢氏に会った際、あまり深く考えずに、「ワシントンにどうぞ」と言って、小沢氏をすっかりその気にさせてしまったけれど、あとでよく考えたら、小沢訪米が実現すれば、悪いことばかり、というリスクがよくわかって、いまになって、じりじりと後退を始めた・・・と現状を解説している。
これが正しいのではないか。
しかし小沢氏周辺は、訪米してオバマ大統領に会えないのなら、訪米効果が減殺されるから、水面下で働きかけを強めているのであろう。民主党議員を大挙、引き連れてニューヨク入りする計画ともいうから、国会審議中の四月訪米は難しかろう。あるとすれば五月の連休を利用するしかない。
さて、キャンベル国務次官補の勇み足で終わるのか、スレ違いでもオバマ大統領に会える機会を作って辻褄を合わせるのか見物である。言えるのは小沢訪米が実現しても、あまり内容のないパフォーマンスの域を出ないということである。
<米紙ニューヨーク・タイムズは9日までに、民主党の小沢一郎幹事長が早ければ4月にも訪米する方向で、水面下の調整が行われていると報じた。
日米当局者の話として伝えた。実現すればオバマ大統領との会談が設定される可能性があるという。 キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は2月に来日し小沢氏と会談した際、ワシントン訪問を要請していた。(時事)>
<ニューヨーク・タイムズ3月8日付が小沢一郎氏の訪米計画についての長い記事を載せています。筆者は東京特派員で日本の政治に詳しいマーティン・ファックラー記者です。
この記事は「東京の真の権力者に手を差し伸べる」という見出しですが、そのなかでオバマ政権が民主党の小沢一郎幹事長をワシントンに招くという案に対し、米側の政府関係者や識者の間に強い反対があり、実現は難しいかもしれない、という観測が書かれています。
この記事ではアメリカ政府当局者らの見解として以下のような記述があります。
「小沢招待は政府の正式のポジションを持たない、スキャンダルまみれの人物を鳩山由紀夫首相よりも優先することで、鳩山首相の(対米)活動を妨害するようにみえる」
この記事はさらにコロンビア大学のジェラルド・カーティス教授の言葉として以下の意見を載せています。
「小沢氏の訪米はアメリカ側による中国とのくだらない競争の努力のように思われるだろう。米側政府関係者は昨年12月、小沢氏が140人もの国会議員を率いて北京を訪れ、胡錦涛国家主席との会談したときのパフォーマンスをワシントンで再演させたいと意図しているように思われるだろう」
この記事の骨子は、アメリカ側がキャンベル国務次官補が小沢氏に会った際、あまり深く考えずに、「ワシントンにどうぞ」と言って、小沢氏をすっかりその気にさせてしまったけれど、あとでよく考えたら、小沢訪米が実現すれば、悪いことばかり、というリスクがよくわかって、いまになって、じりじりと後退を始めた、という感じです。
さあ、小沢訪米、どうなるか。楽しみですね。(古森義久)>
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5151 小沢訪米でNYタイムズ紙が異なった観測報道 古沢襄
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