5222 東京新聞が民主党の党風について「嫌気がさす」 阿比留瑠比

外はすっかり春らしい陽気で、しかも3連休の初日だというのに、半地下のような、窓の開かない官邸記者クラブでこのエントリを書いています。仕事と所用があって、明日も明後日も出勤する予定なのです。ああ…。
気を取り直して今朝の朝刊各紙を読んでいたら、産経新聞のインタビューで執行部を批判したことを理由に民主党の生方幸夫氏が副幹事長職を解任された件について、産経、東京、毎日の3紙が社説で取り上げていました。見出しは次の通りです。
産経新聞   「自浄努力を封じる愚かさ」
東京新聞   「それが民主党らしさか」
毎日新聞   「党を暗く閉ざすのか」
この中でも、特に東京新聞の書きぶりはなかなか激烈で面白かったので、それをちょっと紹介します。出だしからこうです。社説でもコラムでも、新聞でこういう感情むき出しの表現は、滅多にみかけない気がします。
《思慮を欠く大人げない〝党風〟はとても褒められたものでない。民主党執行部が小沢一郎幹事長を批判した生方幸夫副幹事長に辞任を迫り、拒まれたので解任するという。はた目にも嫌気がさす》
東京新聞らしいなと感じたのは、《とやかく辞任を迫るほどのものではない。強いて挙げれば、反小沢・反民主色の強いメディアでの発言という意味で、挑発的だったといえるかもしれない》という部分です。何か遠回しに産経に難癖をつけているようにも受け取れますが、まあいいか。
東京新聞はこのほかにも《執行部の感情的で過敏な反発》《この党の言論・報道への無神経で危うい体質が見える》《待っているのは自滅の道》など書くなど、この問題でかなり怒っているようです。しかしまあ、小沢氏が数を握ればこうなることなど、初めから分かっていたことではないかいう気もしますが。
この件に関しては、毎日新聞も《あまりに強権的で、議員の自由な発言すら封殺しかねない愚挙》《何とも異様である》《党のイメージを決定づけかねない局面にもかかわらず、首相は「外でさまざまな声を上げれば、党内の規律が守れない」と解任を支持した。これでは見識が問われる》と重視し、手厳しい論調を展開しています。まあ、見識なんか当初から、問われる以前に「ない」と思われますが。
で、この問題について一方の当事者である小沢氏は何と言っているかですが、昨日の高松市での記者会見でも、東京からの地元記者の質問は受け付けず、だんまりを決め込んでいますね。今朝の産経の政治面の記事はこう伝えています。
《「幹事長!生方先生のことでお話を聞きたいのですけれど。記者会見で聞けなかったもので…」
19日午後、JR高松駅のホームで、産経新聞の記者が声をかけると、歩いていた小沢氏は振り返ってじろりとにらんだが、無言のまま電車に乗り込んだ。》
この記者は、歩きながら小沢氏の右横に並び、名前を名乗って質問したそうですが、にらみつけられるだけに終わったそうです。学生時代に小沢氏の著書「日本改造計画」を読んでファンとなったという記者ですが、小沢氏に一時期待を抱いた多くの人と同様、今はその迷妄から解放されているようです。いずれにしても、小沢氏にとって堂々と自分のことを批判する党所属議員の存在は、言葉を発することもしたくなくなるくらい嫌なのでしょうね。わかりやすい人です。
私はこの生方氏に面識はないのですが、横路グループに所属していることから、民主党内でも「左派」に位置するのでしょう。ところが、産経のインタビューでは、小沢氏だけでなく、例のあの人にも矛先を向けているのです。個人的にはそこについ、注目してしまいます。生方氏はこう語っています。
《北海道教職員組合の問題は、これも一番上は(日教組出身の)輿石さんですからね…。組合からあまりお金をもらっちゃいけない。(労組の)組織内候補の献金額は常識的な額ではない》
…正論です。ようやく、党内からこうした声が出てきたことは、民主党もまだまだまともな議員がいることを示す効果があります。それなのに、執行部も鳩山首相もこの見識ある声を封じることばかりに熱心なのですから…。連休明けには、フジテレビと産経の世論調査結果も出るので、楽しみにしているところです。
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