藤川優里・八戸市議会議員の人気が急上昇中。女らしさ、いじらしさ、情念たっぷりの演説で聴衆を惹きつけている。離党者や相次ぐ内部批判者の続出で迷走を続ける自民党にとって、藤川さんを参院議員候補に擁立して起死回生の一打にしたい。
だが“ゆりたん”は、むせび声で民主党の悪政ぶりを糾弾し、地方活性化の必要性を訴えるものの参院選への出馬はきっぱりと否定してきた。水際に連れてきた「美人すぎる」馬に、”出馬の水”を飲ませようと、大島幹事長はあれこれ知恵を絞っているのだが・・・。
<自民党の大島理森幹事長(63)は20日、「美人すぎる」青森県八戸市の藤川優里市議(30)について、参院選比例代表へ擁立する考えを示した。近く党として藤川市議の意向を確認するとしている。同日、講演先の岩手県盛岡市で記者団に明らかにした。「政治とカネ」など民主党の相次ぐ“敵失”にもかかわらず、一向に支持率を上げられない自民党にとって、ワラにもすがる“藤川人気”だ。
DVDを出せばいきなり売れ行きトップ。駅弁をプロデュースすればバカ売れ。美人すぎて、かつ人気も凄すぎる藤川市議をやはり放っておくわけにはいかない。
「党内外で話題になっている方であるということを踏まえ、党としてもいつかは判断しなくてはならないときがある」
盛岡市内で記者団に対して大島幹事長はこう答えた。藤川市議の知名度を、ただ埋もれさせておくのはもったいないというわけだ。さらに大島氏は「参院選比例候補の選定がいよいよ最終局面に入っていることも事実だ」と話し、擁立への環境がほぼ整えられつつあることも示した。
まさに“本気印”の自民党だが、問題は本人の意向だ。藤川市議はこれまでもたびたびメディアの取材に対して、今年夏の参院選への出馬はきっぱりと否定してきた。現状でもなお「出馬に慎重な姿勢」(党関係者)という。
大島氏もこの日、「何と言っても本人の意思が一番大事だ」とまだ障害が残っていることを認めざるを得なかった。さらに、まだ市議1期目でしかなく、ルックスや若さで公認候補になったと有権者に思われたら、逆にマイナスという慎重論も周辺にはある。
それでも「自民党はそんなことを言っていられないほど追いつめられている」(党関係者)。昨年8月の総選挙で惨敗。野党に転落したことで有力な比例候補の発掘に苦しんでいる。現在23人が決まっているが、内実は昨年の総選挙での落選組や新人が多く、目玉候補がいない状況だ。
なかでも徳島選挙区(改選数1)では、シドニー五輪競泳の銅メダリスト、源純夏氏(30)から、現職の小池正勝氏(58)の反発による党本部の公認決定の遅れに「熱意や緊張感がそがれた」とフラれるありさまだ。
こうなると、もはや“藤川市議命”。同じ断然人気の小泉進次郎衆院議員(28)との2トップを起爆剤とするしか、もはや失地回復の手はなくなった。(サンスポ)>
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5225 「美人すぎる」市議擁立にしがみつく自民党 古沢襄

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