5229 神崎元公明代表、引退へ 自民離れ加速  古沢襄

公明党・創価学会の自民党離れが顕在化している。公明党にあって自公連立政権を支えた象徴的な存在だった神崎武法元代表と坂口力副代表が引退を検討しているという。神崎氏は近く任期満了前に議員辞職を表明する意向だ。
このほか浜四津敏子代表代行、太田昭宏前代表らも参院選への出馬を取りやめ、自公連立の立役者が一斉に表舞台から姿を消すことになった。
去る二月二十六日に創価学会の秋谷栄之助前会長、谷川佳樹副会長が民主党の小沢一郎幹事長と極秘会談をしたが、その具体的な公明党・創価学会の行動が表面化したことになる。公明党・創価学会との選挙協力に依存してきた自民党候補者にとってショッキングな”2・26事件”となっている。
<公明党常任顧問の神崎武法元代表(66)=衆院比例九州ブロック=が、任期満了前に議員辞職し、政界引退する意向を固めたことが21日までに関係者の話でわかった。早ければ平成22年度予算案の成立を機に月内にも引退表明する考え。坂口力副代表(75)=衆院比例東海ブロック=も参院選後の引退を検討している。
神崎、坂口両氏は自公連立政権を支えた象徴的な存在。
公明党では、参院選で改選を迎える浜四津敏子代表代行(65)が引退表明したほか、太田昭宏前代表(64)も参院選への出馬を取りやめた。世代交代で党勢立て直しを図るためだというが、「自公連立の立役者が身を引くことで、民主党との関係改善への理解が得られやすくなる」(党幹部)との判断があるとされ、公明党の自民党離れはますます加速しそうだ。
2月26日には都内のホテルで公明党の支持母体、創価学会の秋谷栄之助前会長、谷川佳樹副会長が民主党の小沢一郎幹事長と極秘に会談した。小沢氏は参院選で「自公の選挙協力を止めるべきだ」と強く求めたという。秋谷氏らはこの場での返答は避けたが、小沢、秋谷両氏は、今後も谷川氏が窓口となり、小沢氏サイドと協議を続けることで合意したという。
神崎氏は元検察官で昭和58年に初当選。平成10年から8年にわたり代表を務めた。引退後は遠山清彦元参院議員が繰り上げ当選することになる。坂口氏は医師で昭和51年に初当選。小泉純一郎政権などで4年半あまり厚生労働相を務めた。(産経)>
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