三月もあと一日で終わる。普天間移設で三月末までに政府案を一本化すると、繰り返し言明していた鳩山首相が、いつ前言を翻すか、その言い訳をどう表現するのか、興味を持ってたが、「今月中でなければならないと法的に決まっているわけではない」とは恐れ入る。
これは迷走なんていうものではない。一種の詐欺行為である。軽く発言し、軽く前言を翻す・・・この繰り返しが、鳩山内閣の支持率を低下させる原因だと自覚しているのだろうか。
<沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山首相の発言が29日も迷走した。
首相は26日の記者会見で「3月末までに政府案を一本化したい」との考えを示したが、29日夕には記者団に「今月中でなければならないと法的に決まっているわけではない」などと一転、軌道修正した。
ワシントン訪問中の岡田外相が28日(日本時間29日)、記者団に「『3月末』という期限はわからない。(首相は)つい丁寧に説明すると、ニュアンスが違うこともある」とやんわり苦言を呈し、平野官房長官も29日の記者会見で、「代案を持たない交渉は大変厳しくなる。一つの案の中にも選択肢がある」と述べ、外相に同調したためとみられる。
至難の業の「5月決着」を成し遂げるには、首相の強い指導力が不可欠だが、現状は、首相自身が“お荷物”状態といえそうだ。(読売)>
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