5276 小沢VS生方は空振り 古沢襄

注目の民主党正副幹事長・委員長代理会議だったが、小沢氏が多忙を理由に会議出席を見送ったため、生方副幹事長が小沢氏にモノ申す場面は空振りに終わった。
小沢氏は「私を補佐してほしい」と生方氏に言ったが、本音をいえば、解任は撤回するので、しばらくは静かにしていろということなのだろう。口封じに生方氏がおとなしくしているのだろうか。
<民主党の生方(うぶかた)幸夫副幹事長の解任撤回後、初めての民主党正副幹事長・委員長代理会議が29日、国会内で開かれた。生方氏が公言していた小沢氏にモノ申す場となるか注目されたが、小沢氏が会議出席を見送ったため、“直接対決”は次回の4月12日以降に先送りとなった。
副幹事長が交代で務める小沢氏の定例記者会見の司会の割り振り表から生方氏が外されたことがこの日明らかになるなど、手打ちとはほど遠い神経戦が続いているようだ。
正副幹事長会議は午後4時半すぎに始まったが、小沢氏は冒頭から欠席。その後、小沢氏は会議中の部屋に現れたが、自分の席に座らず「日程が入ったので失礼します」と述べ、国会を後にした。
小沢氏がいない席で、会議を進行した海江田万里選対委員長代理が「時間もありますから、ご発言のある方はどうですか」と何度も繰り返したが、小沢氏不在のなかで生方氏が口を開くことはなかった。
小沢氏の「政治とカネ」をめぐる問題を公然と批判した生方氏にとって、2週間に1度開かれる正副幹事長会議は、解任撤回後、小沢氏に直言する絶好の機会だった。肩すかしをくらった生方氏は会議後、記者団に「幹事長が出席されなかったので、特に発言しなかった」と語った。
ただ、生方氏は「これまで問題提起してきたので、党内でどんな動きが出てくるか見ようと思っていた。(小沢氏出席の場合は)流れの中で発言したかもしれないし、しなかったかもしれない」と、迷う心情も吐露した。党内対立の激化を懸念する同僚議員から「もう発言するな」との忠告が寄せられているためだ。
一方、生方氏は小沢氏の定例記者会見の司会の割り振り表から外された。同党は副幹事長(15人)が交代で、小沢氏の定例記者会見の司会を務めている。生方氏の番は29日だったが、参院選の第2次公認の発表とあわせて行うとの理由で、29日の小沢氏の会見自体が見送られた。
29日に配られた新しい割り振り表は、次回4月5日から参院選投開票日直前の7月5日までの13回分の司会者が列挙された。2回も割り振られた副幹事長もいたが、生方氏の名前はなかった。
小沢氏は23日、生方氏に副幹事長続投を要請した際、「私を補佐してほしい」と語ったが、両者の隔たりは依然大きいようだ。(産経)>
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