選挙が近づくと政党幹部の本音が出る。鳩山内閣の支持率は、近く30%台を割って20%台に転落するであろう。これで民主党が参院で単独過半数を得るのは、誰の目からみても不可能である。
輿石参院議員会長ら参院幹部が鳩山首相と夜の会食をした折りに「参院選に勝とうが負けようが、衆院には307議席ある。4年間、鳩山政権でいける」という声が出た。語るに落ちたということであろう。民主党はそれでもいいかもしれないが、国民はまた”ねじれ国会”で政局の混迷が再現することになる。
参院選の指揮をとる小沢幹事長は富山市で「1人区はほとんど自民党との一対一の血みどろの戦いをしている」と選挙戦の厳しい現状を認めた。自民党はメルト・ダウン(溶けて消える)しつつあると言い放った元気はない。
<鳩山由紀夫首相は30日夜、民主党の輿石東参院議員会長ら参院幹部と会食し、参院幹部は「首相が指導力を発揮すれば、参院選に勝とうが負けようが、衆院には307議席ある。4年間、鳩山政権でいける」と首相を激励した。
首相は「(『政治とカネ』など)いろんな問題があったが、(平成22年度)予算を早く仕上げてもらった」と述べ、予算案が年度内に成立したことに謝意を示した。>
<民主党の小沢一郎幹事長は30日午前、富山市内で記者会見し、7月予定の参院選について「1人区はほとんど自民党との一対一の血みどろの戦いをしている。複数区は、複数擁立で初めて1人区と同じ条件になる。1人区にだけ、過半数(獲得)の大目標を押しつけるのは不公平だ」と、改選数が複数の選挙区での複数候補擁立方針の重要性を説いた。
また、今週末で参院選の候補者擁立行脚を終えるとして、「一区切りつくので、私も一息つき、(その後)47都道府県を体力の続く限り行脚したい」と述べた。(産経)>
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5282 「参院選の勝敗にかかわらず政権続く」 古沢襄

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