5283 中国で投棄死体が河で二十一個 宮崎正弘

中国の河川で二十一人の死体を発見。病院が投棄?大半は胎児、女性が多いと判別され妊娠中絶のあとの処理と推定。
「医療廃棄物」とかかれ黄色のプラスチック袋に包まれた死体が二十一個、河に投棄されていた。新華社が写真入りで伝えた。なかには生後七ヶ月ほどの赤ちゃんの死体もふくまれていた。
プラスチック袋には名前、生年月日、体重などのタッグが付いており、『医療廃棄物』を河川に捨てる行為は、中国でも違法、非難の声があがった。そのタッグから済寧医療センターらしきことがわかり、捜査班が赴くと、「いくつかのタッグはうちのものだが」と関係者も絶句。
http://english.aljazeera.net/news/asia-pacific/2010/03/201033014914998755.html
 (写真は上サイト ↑)
廃棄物業者に処理をまかせたら、河に捨てていたというのが真相らしい。
現場は山東省済寧市。西は河南省、南は江蘇省、徐州の北北西140キロほどの場所で、一帯は魯運河など無数の運河が東西南北を縦横無尽に貫通しつつ、市の南に位置する巨大な湖=南陽湖に注ぎ込む。発見現場はグアンフ(音訳不明。関湖か?)。
発見された遺体は二十一個だが、河の泥に埋まった「医療廃棄物」はまだまだ出てくるだろうと言われている。これが中国の現実である。
新生児の男女比率は男119vs女100.これに一人っ子政策がからむから、この種の悲劇が繰り返される。
筆者はこの報道に接したおり、三十年ほど前に中国から台湾に亡命した医者の話を思いだした。
文革当時、病院の裏庭には死体が山のように積まれて凍結しており、それをまとめるとトラックで山に捨てに行った。
人工中絶の病院では裏に赤ちゃんの死体が山と積まれていて、ある程度たまるとガソリンをかけて燃やした。住民はみな、そのことを知っていた云々(詳細は拙著『中国の悲劇』、1984年、山手書房)。

(読者の声1)中国が二年前の毒餃子事件の犯人は中国人だったと認めたアヤの中には、日本のフランケン面相の某外務大臣とその実家である中国に進出している某小売チェーンへのアメ玉が含まれているのではありませんか。
その某小売チェーンは長年、某総合商社とトップ経営幹部同士が互いの本社で定期的に全体会議を催して、国内での郊外複合店舗の用地取得・建設からPBをはじめとする商品の開発・原材料の輸入調達などまで幅広く密接に共動した「実績」もあります。
その某総合商社は中国政界に深く食い込み、一例を挙げれば上海オフィスは当時、上海市長だった黄菊筋から得た浦東の特別地区の土地に建てた瀟洒な自社ビルです。
そこに日本の取引先を招待して中国進出を促せば、相手はその商社の実力を実見して目を眩まされイチコロとなる仕掛けです。その商社の中国市場への執着ぶりの一端は、中国食品の実態をマスコミで展開した社員に即座に詰め腹を切らせたことからもうかがえます。
民主党政権下、国内市場がますます逼塞してゆく中、ナイーブな民間企業は国益を忘れた政治家や浮利を追う商社などに先導されて次から次に中国に取り込まれてゆくのではないでしょうか。(有楽生)
(宮崎正弘のコメント)カネのためには首相は靖国神社へ行くなと平然という財界人。渋沢栄一や岩崎弥太郎らの心意気や何処?
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(読者の声2)中国毒餃子事件の突然の解決は「読者の声1」(貴誌2924号)の御指摘の通りだろうと推量する。
レームダックの鳩山総理の退陣前に早く決着をつけておこうとの中国政府の魂胆見え見えである。裏切り、騙し合い、何でもありの群雄割拠の山賊の国、4000年の歴史の悪知恵の国、内戦を続けてきた中国の歴史を思えば、いつでも引っ張り出せるシナリオが満載だろう。
謀略に基づくシナリオライターはごろごろいるのだろう。自分自身の疑惑にはしどろもどろで返答もできない鳩山総理が、中国の一方的な報告に早くも「感謝する」などと軽薄なコメントを出した。
山賊集団=中国を前にして手も足もでない小鳩内閣、辞職前の訪中だけは阻止せねばならぬ。金持ちのバカほど度し難い人間はいない。放置すれば、日本の歴史に取り返しの付かない禍根を残すことになる。過去に鳩山ほどの馬鹿はいなかった。日本民族の恥だ。「先人の偉業やこいし大和魂」。
野党「自民党」は、憲政史上最悪の総理大臣・鳩山に中国訪問の時間を与えてはならない。(一読者)
(宮崎正弘のコメント)毒餃子犯人逮捕。昨日から早朝にかけて何本かの週刊誌のインタビューに追われました。日本中が強い関心を持っている事件だということを改めて感得しました。
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(読者の声3)30日の時事通信の記事で「中国で麻薬密輸罪で死刑判決が確定した日本人男性(死刑囚)に対し、中国当局が近く死刑を執行すると通告してきた」とありました。
これは「日本が騒ぐから、毒餃子の犯人を2年もかけて探してやったんだぞ。感謝するのが当たり前だ。死刑執行してほしくなかったら・・・」と切り出し、あれやこれやと厚かましく要求を突き付けるつもりなのでしょうか。
それとも「対アメリカのように、大人しく中国の言う事を聞かないと、こういう事(死刑執行)になるぞ、わかったか。」という太々しいメッセージなのでしょうか。
何もかもが疑わしい中国の今回の企み(真意)は、一体何なのか?と薄気味悪いです。(IK子、神奈川県)
(宮崎正弘のコメント)麻薬犯罪に死刑執行はシンガポールなどもそうですから、とくに問題はないというのが中国の考え方。その「日本人」とて純粋日本人だとすればやくざ、所謂「日本籍」とすれば日本に帰化した中国人かもしれない。
毎年五千人から八千人を死刑に処し、銃殺の弾代金を遺族に請求し、死骸はすぐに救急車で運んで臓器を取り出し、手術を待つ人に売りつける。待っているなかには日本人も相当数いると聞きます。効率よいビジネスでもあります。国家権力がからんでの大々的商売です。
ともかく日本人と基本の感性が違うんですね。シナ人は。拙編『シナ人とは何か』(展転社、宮崎正弘&内田良平研究会編集)をご参照いただければ幸いです。
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