5296 胡錦涛、またもカメレオン的変身術 宮崎正弘

12日から訪米、核サミットへ出席、人民元切り上げ回避が主目的か?4月15日に予定されている為替不正操作国リスト。財務省はこんどばかりは中国を名指しせざるを得ない状況となっている。
リストにあがると、議会に渦巻く対中報復関税が現実のものになり、中国からの対米輸出が壊滅的打撃を受けるだろう。これを解除するには人民元の切り上げがどうしても必要となる。
突然、財務省がその「為替不正操作国リスト」の発表を数週間延期する可能性があるとする説が浮上した(ヘラルドトリビューン、4月2日付け)。
胡錦涛が態度を豹変させ、米国で12日から開催される核サミットに出席すると言い出したのだ(1日、秦剛報道官)。
このサミットでは中国の核戦力削減に踏み込むわけでもないが、核兵器燃料の管理、監視問題など重要議題が討議される予定、中国はいまや核兵器450発という大国でもあり、米ロ仏英など核保有国は中国の参加を呼び掛けていた。
中国はグーグル、人権問題、ダライラマ、そして台湾への武器供与など一連の米国の動きに反発し、米中関係が冷却してきただけに、よもやの出席は、中国が初めて「孤立化の危機」を認識したからでもある。
カメレオン的変身術をこころえた胡錦涛、サミットをいかにかき荒らすか?
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました