中国はどれだけの外貨を買い、どれだけを売ったか。ゼーリック世銀総裁も「人民元切り上げ」を婉曲に示唆。3月末にブルームバーグが報じたところでは、中国の外為銀行の総計で2009年に中国の銀行が買った外貨は9786億ドル(前年比22%減)、売りが7151億ドル(前年比10%減)であることが分かった。
純増は2635億ドル。ちなみに09年末の中国の外貨準備は2兆4000億ドルで世界一位。
直前にゼーリック世銀総裁はウォールストリートジャーナルのインタビューに応じて「中国は人民元を切り上げると購買力が増し、輸出依存から内需指向型の産業転換が可能となるだろう」と述べた。
貯蓄率にもゼーリックは言及し、「けっきょく人民元高になれば消費が伸びることを知る必要があり、金利を上げられないのも一因」とした(ウォールストリートジャーナル、3月30日付け)。
しかし12日に訪米を急遽発表した胡錦涛との首脳会談のためオバマ政権は4月15日に予定していた「中国は為替操作国」という報告を先に延ばした。
♪
(読者の声) アメリカでのトヨタ車販売は無金利ローン等の販売テコ入れの効果もあってか急回復のようです。YouTubeには「テキサス親父」という愛称(本人はプロパガンダ・バスターと名乗ってます)のアメリカ人によるトヨタ擁護の動画あります。
「トヨタや日本を養護するわけではない」と断りながら、リコール件数でGM9058件、クライスラー3260件に対しトヨタは669件と実例をあげながら(期間は不明)、なぜアメリカ車の膨大なリコールには目をつぶりトヨタだけを叩くのか疑問を呈します。
「トヨタに乗る友人は多いが文句は聞いたことがない。カムリに10年乗っている女性なんか32万キロ走って一度も故障しなかったそうだ」
「民主党支持の全米自動車労組の巣窟であるGMとクライスラーは現在は国有だから政府は調べない。対するトヨタは労組非加盟だ」「リコールを調査している張本人がライバル企業の労組から献金を貰っている、そんな恥知らずな連中が豊田社長を公聴会に呼び出した」と非難しています。
日本車の信頼性はカンボジアを走る乗用車のほとんどが中古のカムリであることやタイでも20年以上前のカローラのタクシーが現役で走っているのを見てもわかります(クラウンは5年持てばいい、と言った奥田時代の車はどうかわかりませんが)。
他にもシー・シェパードを根性なしと罵ったり、ローソクデモの韓国は恩知らずと怒ったり面白い動画いろいろあります。マスコミがいかに意図的な報道をしているかがよくわかる動画でもありました。(PB生)
(宮崎正弘のコメント)真実を見極めようとするアメリカ人の良心を感じます。それにしても「リコール件数でGM9058件、クライスラー3260件に対し、トヨタは669件(中略)、なぜアメリカ車の膨大なリコールには目をつぶりトヨタだけを叩くのか疑問を呈します」という鋭角的指摘は具体的ですね。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
コメント