5328 処刑日本人が密輸図った覚醒剤 出所は北朝鮮? 古沢襄

中国で麻薬密輸罪で死刑を執行された赤野光信死刑囚は、中国メデイアによれば、北朝鮮の密輸ルートから「氷毒」と呼ばれるメタンフェタミンを入手した可能性が出てきた。また赤野死刑囚は大阪から大連に降り立った時点で、その行動に不審な点があると中国の警察当局によって監視されていたという。
中国の警察当局によって日本人の覚醒剤密輸ルートがマークされ、ブラックリストが把握されている可能性がある。このため日本の麻薬組織が、ブラックリストにない一般の旅行客をカネで釣って”麻薬運び人”として利用する新たな手にでる可能性がある。
甘言によって一般の日本人が利用され、中国の警察当局に逮捕、死刑囚として拘束される危険性がある。覚醒剤について日本社会は甘い風土があるから、今度の事件はその角度で対応策を考えておく必要がある。
<【北京=川越一】中国で麻薬密輸罪で死刑を執行された赤野光信死刑囚(65)が密輸を企てた覚醒剤(かくせいざい)は、中国語で「氷毒」と呼ばれるメタンフェタミンだった。中国メディアによって、拘束されるまでの足取りが明らかになる中、高純度の覚醒剤の出所として北朝鮮の影がちらついてきた。
赤野死刑囚らが遼寧省大連市の大連国際空港で拘束されたのは、2006年9月20日。しかし、外国人が絡んだ麻薬密輸犯罪に関する情報を入手していた中国の警察当局は、同年4月に赤野死刑囚が大阪から大連に降り立った時点で、その行動に不審な点を認め、監視を開始していたという。
同死刑囚が接触した中国人の仲介業者は、遼寧省瀋陽市や朝鮮族が多い吉林省延吉市、さらには北朝鮮に近い遼寧省丹東市まで足を伸ばし、覚醒剤を仕入れていたことが確認されている。
赤野死刑囚らから押収した覚醒剤は純度95%。これまでの状況から、警察当局は「出所は第三国で、中国国内の売人を介して売買が行われている」と断定した。「第三国」が北朝鮮を指している可能性は高い。
北朝鮮の覚醒剤製造は密輸ルートの摘発などで縮小されたとみられていたが、08年、吉林省延辺朝鮮族自治州で麻薬密輸を試みた日本人2人が逮捕された。今年3月にも瀋陽空港で覚醒剤1キロの密輸を図った28歳の日本人が逮捕されており、北朝鮮が依然として“麻薬ビジネス”を展開している疑いが強くなっている。(産経)>
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