民主党の重鎮・渡部恒三元衆院副議長は、日本外国特派員協会で講演して、普天間移設が5月末までに決着できなければ、鳩山由紀夫首相の退陣は避けられず、後継首相は菅直人副総理兼財務相になると指摘した。
鳩山氏については「朝、右と言い、昼、左と言い、夜また右と言ったりで、信頼が極めて薄くなっている」と苦言を呈した。党内の見方も同じ様なものである。迷走を続ける鳩山首相が退陣を迫られ、6月早々に菅首相になれば、ご祝儀相場で内閣支持率が40%台に回復して、参院選を有利に戦えるという期待感もある。
黄門様のご託宣は、このような党内の空気を代弁したものであろう。
<民主党の渡部恒三元衆院副議長は7日、都内の日本外国特派員協会で講演し、政府が期限とする5月末までに米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を決着できなかった場合、鳩山由紀夫首相の退陣は避けられないとの見方を示した。その場合の後継首相として菅直人副総理兼財務相の名まで挙げた。
渡部氏は「首相は国民に約束した通り解決すると信じる。しかし解決できなければ責任は『政権交代』ということになる」と表明。重鎮議員が公の場で首相辞任論に言及したことは民主党内に波紋を広げそうだ。普天間問題の期限内決着は、鳩山政権にとって一層重い課題となってきた。
さらに渡部氏は「次はおそらく菅財務相が(首相に)なるだろう」と指摘。鳩山首相に対しては「朝、右と言い、昼、左と言い、夜また右と言ったりで、信頼が極めて薄くなっている」と苦言を呈した。ただ「沖縄問題を必ず解決し、4年間は鳩山内閣を続けるべきだ」とも付け加えた。
これに関し、平野博文官房長官は記者会見で「どういう趣旨で言われたのかよく分からない。しっかり普天間問題を解決しろとの激励と理解している。菅氏については分からない」と述べた。(中国新聞)>
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5338 鳩山氏が退陣なら後継首相は菅直人氏 黄門様のご託宣 古沢襄

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