5403 普天間移設 鳩山首相窮地に 古沢襄

鹿児島県徳之島での普天間移設反対集会に約1万5000人(主催者発表)が参加した。島民の58%が反対の意思表示をしたことになる。政府内部では「もう無理だ」「3町長の反対だけでも厳しいが、これで駄目押しとなった」と落胆の表情を隠さない。
民主党鹿児島県連代表の川内博史衆院国土交通委員長も鳩山首相に、徳之島移設を県連として「白紙撤回」を求めていく方針を伝えた。米国も徳之島では部隊の一体的な運用が困難な上、地元の反対も強いとして拒否する構え。鳩山首相は完全に窮地に立たされた。
<政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移転先として検討する鹿児島県徳之島での反対集会に約1万5000人(主催者発表)が参加したことについて、政府内部では「もう無理だ」(外務省幹部)と悲観論が広がった。地元の了解を取り付けての5月中の決着を約束した鳩山由紀夫首相は、窮地に立たされた。
徳之島を分散移転先とする案は、沖縄県外への移設にこだわる首相の強い意向を踏まえたものだ。首相はこの日の集会の結果、既に移設反対を表明している地元3町の町長をはじめ、島の人口約2万6000人の6割近くから「ノー」を突き付けられた形。防衛省幹部は「3町長の反対だけでも厳しいが、これで駄目押しとなった」と落胆の表情を隠さない。
民主党鹿児島県連も、徳之島への移転反対を決定済み。県連代表の川内博史衆院国土交通委員長は18日夕、首相公邸で首相と会い、県連として「白紙撤回」を求めていく方針を伝えた。川内氏によると、首相は「分かった」と述べた。
政府にとっては、同島への移転案を公表する前に地元の反対姿勢が明確になったことも痛手だ。当初は「島内には賛成派もおり、振興策でいい条件を示せば受け入れてもらえる」(政府筋)と期待し、水面下で調整を進めてきたが、こうした姿勢が逆に島民の政府への不信感を増幅。別の政府筋は「手順を間違えた」と対応のまずさを認めた。
一方、米国は、沖縄から約200キロ離れた徳之島では部隊の一体的な運用が困難な上、地元の反対も強いとして拒否する構え。政府は沖縄の負担軽減のため、一部訓練の移転先として同島の活用を模索したい考えだが、米側はキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)を移設先とする現行計画かその微修正以外は応じない方針。沖縄でも県内移設拒否の空気が強まっており、着地点はまったく見通せない状況だ。(時事)>
     
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