5405 平野氏批判相次ぐ 鈴木宗男氏や社民・阿部氏 古沢襄

鳩山内閣の支持率低下は鳩山氏自身の迷走が原因だが、それに輪をかけて側近の平野官房長官の無能ぶりがあるという。「平野A級戦犯説」すら取り沙汰されている。
官房長官は内閣の”大番頭”といわれる。岸内閣の椎名官房長官、池田内閣の大平官房長官のところには毎晩のように夜回りをかけたものだが、尊敬に値する大番頭であった。中曽根内閣の後藤田官房長官も大番頭の風格を備えていたというが、私は後藤田氏を直接は知らない。
佐藤内閣当時に国家公安委員長だった荒木満寿夫氏の部屋によく遊びに行った。閣議後の話を聞くのが、名目なのだが、記者は誰も来ない。私も閣議の話を聞くつもりはなかった。キャップというのは部下を仕切る役目があるが、仕事の方はサブ・キャップが仕切ってくれる。
荒木氏は池田勇人氏と熊本の旧制第五高等学校で同級生だった。「池田さんは何で八の縁起を担いだのか」といった昔話を聞くものだから、つい長居をするようになる。大臣室の外では警察庁の後藤田次長が待たされるようになる。
適当に時間を切り上げて大臣室を出ると、いつも後藤田さんからジロリと睨まれた。「これがカミソリ後藤田か」と思ったものだが、政界に出るとは思わなかったので無視した。
大物の大番頭は知るかぎり椎名、大平、後藤田ぐらいだが、歴代の官房長官に較べると平野官房長官は、かなり落ちると思わざるを得ない。その平野氏に新党大地の鈴木宗男代表や社民党の阿部知子政審会長も批判を加えた。
鳩山首相は官房長官の人選を誤ったのではないか。
<新党大地の鈴木宗男代表は18日、神奈川県藤沢市内で講演し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について「鳩山由紀夫首相が5月末に決めると言ってるんだから、首相に任せたほうがいい。官房長官が『5月末は難しい』などと暗い顔して言ったらダメだ」と述べ、平野博文官房長官の姿勢を批判した。
社民党の阿部知子政審会長も同じ講演会で、普天間問題をめぐる平野氏の対応について「優しさとか、粉骨砕身して沖縄の問題に答えを出していこうという姿勢が感じられない。沖縄の人と心底ひざを交えて話す勇気と気概がない」と痛烈に批判した。(産経)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました