世界でも英米で「第三極」ブーム、インドでもヨガ教祖が政党を組織。杉並区長がよびかけて、新党ができた。大阪府知事がよびかけて、また新党ができた。
顔面蒼白は、おそらく「みんなの党」だろう。20議席は固いと踏まれた。支持率が公明党より多い。ところが「立ち上げれ日本」が登場し、年配者が後者へ流れ、右のバネを失い、松下政経塾の新党乱立で左バネを失い、失速直前となる。
新党の乱立で高笑いが続くのは、漁夫の利をえる民主党、小沢は嬉しくて堪らないのではないのか。
さて英国では保守vs労働の二大政党に飽きたらず割り込んできた第三極(自由民主党、クレッグ党首)が、なんと一番人気。
米国ではオバマ人気沈没。かといって共和党は人材払底? 草の根運動は「ティ・パーティ」を組織化し、大変な政治運動へと発展した。
インドではヨガのスター的存在であるスワミ・ラムデフ師は「われわれは身体を清浄にしたら次の目的は政治の浄化だ」と数万、数十万の信者を前に演説し、政界へ乗り出す決意を固め、2014年の総選挙には543選挙区のすべてに彼が推薦する候補者を擁立するといて、世界的な波紋を呼んでいる。
日本ではまだ無名に近いが、スワミは知性に冨む宗教的指導者でもあり、「インドの伝統的価値の復活と国家の名誉の回復、自立心の確立を唱えている」(ヘラルドトリビューン、4月20日付け)から、日本でも「立ち上がれ日本」と一番近い保守の思想による政治運動である。
こうして世界的規模で第三極の流れが日増しに大きくなっている。
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5415 保守系新党乱立は政界再編への前哨戦か、血迷いか 宮崎正弘

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