5425 ベラルーシに亡命したバキーエフ一家四人 宮崎正弘

バキーエフ一家四人でモスクワを越え、ベラルーシに出現。ルカシェンコ独裁政権がバキーエフ亡命を受け入れ。
キルギスからロシア軍用機でカザフへ脱出したバキーエフ大統領は19日にベラルーシの首都ミンスクへ逃れ、ルカシェンコ政権の庇護下にはいったことが判明した。ルカシェンコ大統領自身が20日の国会答弁で「人道的理由からだ」と受け入れを明らかにした。
一家四人を保護しているとしたが、バキーエフ大統領のほかに誰と誰かは不明。息子のマキシムは米国にいる。大統領には血の弾圧(死者85名)の刑事責任で裁判を要求されており、またガソリン関連事業を独占して二倍に値上げしデモの切っ掛けを作ったバキーエフの息子には汚職容疑の訴追がされているため大統領一家はキルギスに帰国するのは難しいだろう。
またキルギス政府はベラルーシに身柄引き渡しを要求するから、いずれ政局がかわりルカシェンコ独裁体制が転覆したりすれば、セルビアのカラジッチ氏のように国際法廷へ引きずり出される可能性も残るが、それは将来の蓋然性のはなし。
さてベラルーシだが、ルカシェンコ政権は独裁強権政治。欧米が制裁している。理由はルカシェンコが94年に大統領に就任後、憲法は三選を禁じているにもかかわらず十六年に亘ってポストに居座り、まるで「終身大統領のごとし。
プーチンでも憲法遵守のために大統領をいったん退き、首相になったのにルカシェンコはお構いなし。
そのうえ前回のベラルーシ大統領選挙では不正不法が横行し、選挙監視団を派遣していた米国はルカシェンコ政権高官へのヴィザ発給を停止、在米資産を凍結する挙にでた。
この反動もあってベラルーシはロシアにべったり。もともとベラルーシなる国は存立の歴史から見ても、ポーランドの版図を引きはがし、引きはがし(第一次から第三次ポーランド分割で西、中央、東部をポーランドから奪取)、さらに第二次大戦でポーランドからさらに農地を掠め取ってできた、継ぎ接ぎだらけの国土に拡がる国であり、この大地に眠る戦争の犠牲者とユダヤ人迫害の上に築かれた。
だからロシアに刃向かうことなど出来るはずはない。ロシアは隣のウクライナへのガス供給はとめてもベラルーシへの経済援助は続行している。このベラルーシがバキーエフ大統領の亡命を事実上受け入れたということは、独裁者同士が傷をなめあう構図?でしょうかね。
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