5441 「ますぞえ新党」の略称は公選法抵触の恐れ 古沢襄

五つの新党が乱立する。「みんなの党」「たちあがれ日本」「日本創新党」「大阪維新の会」「新党改革」・・・七月の参院選となれば有権者も戸惑うだろう。「みんなの党」「たちあがれ日本」の”ひらがな党名”は比較的分かりやすい。
しかし「日本創新党」「大阪維新の会」「新党改革」となると、どの政党なのか分かりにくい。参院選比例代表では候補者の個人名でも、政党名でも認められる。そこで有権者に分かりやすい「略称」を決めて、事前に届け出をしておけば有効票と認められる。
「新党改革」は略称として知名度の高い桝添氏の名をとって「ますぞえ新党」の略称を考えたが、公選法の規定では代表者の氏名が類推されるような表記は認められないことが分かった。
新党ラッシュは同時に共倒れと背中合わせである。その中で頭ひとつ抜け出すためには、桝添氏の知名度を生かす略称が欠かせない。さて、いい知恵があるのか、どうか。公募でもしてみるか?
<舛添要一前厚生労働相が代表に就任した新党改革は23日、参院選比例代表で使用する党の略称を「ますぞえ新党」とする方針を固めたが、公選法に抵触する恐れがあることが分かった。今後、再検討される見通しだ。
公選法は中央選挙管理会に届け出る政党の名称と略称について、代表者の氏名が類推されるような表記は認めていない。舛添氏の知名度を生かす狙いがあったとみられるが、安易な対応との指摘も出そうだ。(共同)>
<舛添前厚生労働大臣ら6人の参議院議員は23日、「新党改革」を結成しました。舛添氏は、記者会見で「参議院選挙で勝利し、必ず政界再編を起こす」と決意を表明しました。
舛添前厚生労働大臣ら6人の参議院議員は23日午後、東京都内で記者会見し、「新党改革」を結成したことを発表しました。「
新党改革」は、自民党と国会で統一会派を組んでいる「改革クラブ」の党名を改める形で結成され、舛添氏のほか、自民党に離党届を提出した矢野哲朗元外務副大臣と小池正勝元外務政務官それに「改革クラブ」の渡辺秀央代表と荒井広幸幹事長、山内俊夫前文部科学副大臣が参加し、代表に舛添氏、幹事長に荒井氏が就任しました。
記者会見で、舛添代表は「鳩山政権は迷走して国民は失望しており、政治とカネの問題で国民の政治不信は増幅されている。しかし、国民はかつての自民党政権の復活を望んでいない。自民党の体制刷新を求めてきたが、旧態依然とした体質はまったく変わらず、国民のための開かれた政治をつくっていくため、新党を決意した。
今後、大きな広がりを目指したい」と述べました。また、夏の参議院選挙について「候補者はこれから公募するが、比例代表だけでなく、選挙区にもできるだけ数多く立候補させたい。十分な発言力を持ち、最低でも『新党改革』の政策や意見を無視すれば参議院は動かないというだけの議席数を目指したい。
天王山の戦いである参議院選挙で勝利することで、必ず政界再編を起こす」と述べました。「新党改革」は、「政・官・業・組合の癒着を断つ」として、国会議員の定数を半減させることや、企業・団体献金の禁止それに憲法改正を政策の柱に掲げています。
また、国際競争力を高めるため法人税率を引き下げ、消費税を福祉目的税にして、歳入と歳出の一体改革を進めるとしているほか、大阪に経済特区を設け、地方経済の活性化のモデルとするなどとしています。「新党改革」は、自民党との統一会派を解消することにしています。また、これまで「改革クラブ」に所属していた中村喜四郎元建設大臣と大江康弘参議院議員は今回の動きに反発して離党しました。(NHK)>
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