5483 徳之島3町長、鳩山・徳田会談後に改めて反対表明 古沢襄

鳩山首相は普天間移設の対象として鹿児島県・徳之島をあきらめていないことが、徳田虎雄元衆院議員の見舞いで明らかになった。徳之島移設に反対している徳之島3町長に徳田氏が会談の労をとるよう要請したことも判明した。これについて徳田氏は断っている。
3町長は徳田氏が『徳之島案は最初から無理な話』と鳩山氏の申し入れを拒絶したことに「徳田理事長から総理に民意を伝えてくれたことには感謝している。理事長が『基地は無理』と言ったのは、島の民意がそうなのだから当然のことだ」と語った。
<米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地の「腹案」として、政府が水面下で検討していた鹿児島県・徳之島案が28日、鳩山由紀夫首相と徳田虎雄元衆院議員の会談で初めて明らかになった。徳之島3町長は改めて基地受け入れ反対を表明した。
3町長はこの日、会合出席のため鹿児島市に集まった。
伊仙町の大久保明町長は「徳田理事長はかねて『徳之島案は最初から無理な話』と言っており、驚きはない」と淡々と話した。18日の1万5千人(主催者発表)規模の反対集会にふれ、「島の民意はもう出ている。これからも全力で反対に取り組みたい」と語った。
徳之島町の高岡秀規町長も「3町長が反対して会わないと言っている中、マスコミを介してではなく理事長から総理に民意を伝えてくれたことには感謝している。理事長が『基地は無理』と言ったのは、島の民意がそうなのだから当然のことだ」と語った。
1千人規模の部隊が来るという具体案が会談で示されたことについて、大久保町長は「いかなる規模だろうと、いかなる訓練であろうと、基地はすべて反対ということに何ら変わりはない」と訴えた。
3町長は受け入れ反対の姿勢では一致しているものの、首相との面会については温度差も。大久保町長は「会うことになれば交渉のテーブルにつく、と受け取られ、多くの島民を動揺させることになる」と、面会拒否の姿勢を改めて強調。高岡町長は「責任をもって政府に会い、民意を伝えるべきだ」と、首相との面会自体には理解を示した。 (朝日)>
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