「場当たりな発言は一切していない」と鳩山首相は記者団に語った。「最低でも県外」という公約は「努力したいという思い」を述べたと言った後に「場当たりな発言はしていない」と続く。やはりメデイアが一斉にブレる首相、前言を翻す政治家と揶揄しているのが気になるらしい。
しかし、どう言い繕っても民主党の代表が選挙で「普天間基地は最低でも県外に移設する」と訴えたのは”公約”以外の何ものでもない。それを民主党の公約ではないと強弁したのは支離滅裂。何か言い訳をする度に新たな騒ぎを引き起こして、自縄自縛に陥っている。
ニューヨークを訪れている共産党の志位委員長は、記者会見で鳩山発言を無責任だ批判した。
志位委員長は「鳩山総理大臣の発言は、衆議院選挙の党首討論で出されたものだ。これが公約でないならば、選挙戦での発言は意味がなくなる。無責任だ」という。どちらの方が筋が通っているか、言うまでもない。
また、志位氏は、鳩山総理大臣が7日に鹿児島県徳之島の3つの町の町長と会談することについて、「徳之島の住民は、基地の移設に反対する意思をはっきり示しており、政府の行き詰まりがはっきりすることになるだろう。沖縄県内の移設も不可能であり、普天間基地の無条件撤去を求めるしか解決の道はない」と述べた。
<鳩山由紀夫首相は6日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題をめぐり「最低でも県外」としていた自身の発言について「努力をしたいという思いで今日まで行動してきた。場当たりな発言は一切していない」と反論した。首相公邸前で記者団に答えた。
その上で「『沖縄の負担軽減のための米軍再編見直しを行いたい』というのが公約だ」と述べ、飛行場の県内移設は公約違反ではないとの考えを重ねて強調した。
首相は野党時代、民主党代表として「最低でも県外の方向で積極的に行動したい」と繰り返しアピールしていたが、4日の沖縄県訪問の際には、「海外という話もなかったわけではないが、すべてを県外というのは難しい」と撤回した。(産経)>
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