5523 東京市場は300円台の下落、アジア各地も下落 宮崎正弘

ギリシア危機でアジア株式市場が軒並み大下落の、その日。中国農業銀行が世界最大級の株式公開を発表。投資家が「歓迎」?
ウォールストリートジャーナルに拠れば、中国農業銀行が香港市場でIPO(株式公開)を行い、世界最大の資金調達を具体化すると発表した(5月6日)。
これまでにIPOによる資金調達最大のものは2006年、中国工商銀行の220億ドルとヴィザの197億ドル(08年)。対照的にアメリカンインシュランスは、100-200億ドルの資金調達を香港で計画したが、投資家がそっぽを向き、カネがあつまらず、結局プルデンシャル保険に身売りした。
中国農業銀行は七月にも上海と香港で上場を計画しており、最大規模200億ドルから300億ドル規模になるのではと期待されているそうな。
前日、中国の銀行当局は預金準備率を05%引き上げ、17%とした。つまり預金量の17%が手元になければ、新規の貸し付けを認めないという措置でもあり、いよいよ銀行の野放図な貸し出しによる不動産投機を規制する方針が顕著となり、中国の大手銀行のトータルな調達予定金額は450億ドル以上に達しようとされる。
 
そして同日、東京市場は300円台の下落、アジア各地も下落して、中国農業銀行のIPOを“大歓迎”した。先行きは明るいとは言えない。
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(読者の声1)大連で北朝鮮の将軍様に3度も出くわしたとのこと。車列の数まで数えるなんて!今朝、北京の北朝鮮大使館前を見てきましたが、入口で3人の武装警官が重々しく警備していました(いつもは一人しかいません)。
中国はすでにポスト金正日時代を見据えて動き出していますので、あまりどうということはないです。訪中の一番の目的は、中朝友好をアメリカに見せつけたいんでしょうね。今月、7,8人のアメリカの大臣が一度に来ますから。韓国の雑音は無視しています。(DK生、在北京)
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(読者の声2)北京の日本人記者もこの二カ月間、ずっと金正日訪中の件に振り回されています。テレビ局は3月から丹東で張り込みしていて、何度も予定稿を書き直していました。
現在、将軍は北京市内で視察しているようだが、オバマ大統領のとき以上の警備体制で、どこにいるのか情報が全く入ってこない。
中国政府は訪中していることすら認めていない。日韓メディアに出ているのは、現場雑感以外はほとんど韓国政府関係者から出てくる話で、正しいかどうかは確認するすべもありません。北朝鮮も中国も、やはり異常な国だと改めて実感をしています。(AK生、在北京)
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(読者の声3)北朝鮮のキムと大連で鉢合わせされていたのですね。大連の業者が先鋒の経済特区の開発事業に関与している絡みで、キムは同地に立ち寄ったと噂されていますが、そこが袖の下の金塊をたんまりキムのリムジンかお召し列車に受け渡したのでしょうか?
それにしてもすさまじい(貴兄の)強行軍の中国東北地方(旧満洲)行だったようです。(HN生、千代田区)
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