小沢民主党幹事長が全国めぐりに余念がない一方で、新党改革の舛添要一代表は「日本政治の行方」と題する地方講演で汗をかいている。今のところ発信力が衰えない桝添氏頼みの新党改革だが、近く有望新人を揃えた参院選候補者を発表する。また、たちあがれ日本の平沼代表と参院選の統一比例候補の擁立について話合うという。
<西日本政経懇話会の5月例会が7日、福岡市中央区天神の福岡国際ホールであり、新党改革の舛添要一代表が「日本政治の行方」と題して講演。参院選に向けた選挙戦略や消費税率引き上げの必要性を訴えた。要旨は次の通り。
民主党政権が進める場当たり的な政策に歯止めをかけるため、夏の参院選ではキャスチングボートを握るだけの議席を取りたい。それが第一歩だ。参院選の結果次第ではすぐに衆院選が実施されるかもしれない。衆参同日選の可能性も否定できない。統一地方選までには(政局に)いろんな変化が起きる。最後は必ず政界再編を起こす。
新党をつくるためには相当な苦労があった。自民党の若手を引き連れて勉強会をつくり政策をまとめたが、いざ新党を旗揚げしようとしても離党する人は出てこなかった。
若手は選挙で党におんぶにだっこなので「離党する」と言えない。だからそろそろ引退する人しかついてこない。現在の小選挙区制度ではひ弱な議員ばかりが増える。中選挙区制度の復活も含めて選挙制度の抜本的な改革が必要だ。
鳩山由紀夫首相のように「命を守りたい」と叫ぶのは簡単だが、財源をどうするのか。法人税20%台、消費税10%台が世界標準。法人税率引き下げと同時に、消費税を福祉目的税化した上で税率を引き上げるべきだ。(西日本新聞)>
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5533 新党改革の舛添氏も地方講演 古沢襄

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