中国の軍拡は全世界的な警戒や懸念を生んでいますが、また新たに、長距離爆撃機によるグアム島の米軍基地攻撃の意図や福建省地域に配備した1000基以上のミサイルによる日本をも含む西太平洋全域への脅威が米空軍代表により提起されました。
鳩山首相に感想を聞きたいところです。
【ワシントン=古森義久】米国議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」が20日に開いた中国の航空宇宙軍事能力に関する公聴会で、米空軍高官は中国軍がグアム島の米軍基地を直撃できる長距離爆撃機を開発中であることや、福建省周辺に配備した1千基以上の弾道ミサイルで台湾や日本を含む西太平洋の全域を攻撃可能にしていることを明らかにした。
公聴会で米空軍のブルース・レムキン次官代理とウェイン・ウルマン中国問題部長は、 中国空軍が
(1)西太平洋で制空権を持つ米軍の拠点としてのグアム島を航空機で攻撃する能力は現在は限られているが、現有のB6爆撃機の長距離改良型を開発しており、この改良型は搭載の空対地巡航ミサイルでグアム島の米軍基地を攻撃できる
(2)国産戦闘機の開発を本格的に進めており、次世代(第五世代)の戦闘機は2018年には実戦配備できる見通しだ-などと証言した。
さらに中国軍は遠距離攻撃の手段としてミサイルにも依存しているとして、「中国南東部(福建省周辺)に短距離と中距離の弾道ミサイル1000基以上をすでに配備したが、その弾頭は空港滑走路破壊用、敵レーダー攻撃用、対艦攻撃用など多様であり、巡航ミサイルと合わせれば、西太平洋地域のほぼいかなる目標をも攻撃できる態勢にある」と証言した。
この「西太平洋地域」には台湾、日本、グアム島などが含まれており、レムキン氏らは中国側の有事の攻撃目標としてその地域内の「空港、港湾、船舶、軍事基地、軍司令部、産業・経済の中枢」などをあげた。
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5619 中国の爆撃機がグアム島を狙う 古森義久

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