5665 社民・神奈川県連、福島氏支持 独自候補の擁立も 古沢襄

沖縄に次いで全国で2番目に米軍基地が多い神奈川県は、福島社民党党首を支持する声が出ている。社民党の連立離脱を要望する空気も強く、参院選神奈川選挙区(改選定数3)に社民党が独自候補を擁立する可能性も高まった。
<沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で28日、社民党党首の福島消費者相が政府方針の署名を拒否して罷免されたことについて、同党県連合では支持する声が強い。福島氏が県連合代表を務めているだけに、同党が、夏の参院選神奈川選挙区(改選定数3)に独自候補を擁立する可能性も高まり、戦いの構図に影響を与える可能性も出てきた。
「骨は拾います。意志を貫いてください」27日、都内で福島氏と顔を合わせた同党県連合幹部は、福島氏を励ました。
普天間飛行場移設問題で連立政権から離脱すべきかどうかについて、読売新聞が同党の47都道府県の幹事長らを対象に行ったアンケートで、神奈川県連合は、ほかの12県連とともに「離脱すべきだ」と回答。沖縄に次いで全国で2番目に米軍基地が多いだけに「3党合意で沖縄の基地負担軽減を明確にうたっている。
首相は県外、国外といってきた。違うなら、連立にとどまる理由がない」としていた。また、移設問題を参院選の「最も重要な争点にすべきだ」という考えも示した。
福島氏は28日夜、都内での記者会見で「30日に全国幹事長会議を開き、十分議論して(政権離脱について)決めたい」と述べたが、高橋八一県連合幹事長は「罷免され、連立に残る理由はなくなった」と語った。
高橋氏は、難航している神奈川選挙区への候補者擁立について「『絶対に立てよう』となるかもしれないし、本部から候補者を指名してくるかもしれない」との見通しを示した。
社民党が候補者を擁立した場合、民主党県連の水戸将史幹事長は「選挙結果を大きく左右するものではない」とするが、1997年に社民党から旧民主党に移籍した千葉景子法相陣営からは「悩ましい」との声も聞かれた。
「危機感を持って自分たちの戦いをやるだけ」(自民党)、「乱立で票が読めなくなる」(みんなの党)、「乱立になればなるほどチャンスだ」(共産党)などと、反応は様々ながら社民党県連合の動向に注目が集まっている。(読売)
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました