「国難に立ち向かう」・・・鳩山首相の発言が大時代がかってきた。国士気取りでみずからを鼓舞しているのかもしれない。気のせいか沖縄訪問の頃にみせた気弱さが消え、後には引けない必死さが窺われる。
宮崎訪問の後、帰京して小沢幹事長と会談することになった。のっけから「国難に立ち向かう」と言われても小沢氏は戸惑うかもしれない。歯車がかみ合わない鳩山・小沢会談になってしまうかもしれない。
<鳩山由紀夫首相は1日夕にも、民主党の小沢一郎幹事長、輿石東参院議員会長と改めて会談し、退陣論が拡大した党内状況を踏まえ、今後の対応を協議する。これに先立ち、首相は同日朝、首相公邸前で記者団に「代表と幹事長だからしっかり協議し、協力して国難に立ち向かって行こう(という話をしたい)」と述べ、続投に重ねて意欲を示した。ただ、党側で対応を一任された小沢、輿石両氏は、参院選を控えた厳しい空気を伝えるとみられ、首相の進退問題の行方は予断を許さない状況だ。
首相はまた、記者団に「国民の暮らしのために何がベストか考えながら、政策を大きく変えるために出発をしたこの新政権にふさわしい形で、これからも行動したい」とも語った。
民主党の海江田万里選対委員長代理は同日午前のテレビ朝日の番組で、首相の続投を支持しつつ「力関係から、鳩山さんに鈴をつけられるのは小沢さんしかいない」と述べ、小沢氏が退陣を迫る可能性に言及した。
首相は同日午前、口蹄(こうてい)疫の被害状況を把握するため、宮崎県庁を訪問。午後に帰京した後、小沢氏らとの会談に臨む。首相と小沢、輿石両氏は5月31日午後、短時間会談。首相はこの後「3人で頑張ろうということになった」と、続投を確認したと記者団に説明したが、その直後の民主党役員会では、退陣要求と続投支持の意見が出て、小沢、輿石両氏に対応を一任した。(時事)>
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5685 続投意欲「国難に立ち向かう」=鳩山首相 古沢襄

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