東京新聞の解説である。小沢幹事長が自分も辞任するから、鳩山首相も退陣して、支持率低下の局面転換を図ろうと持ちかけたという。首相退陣を迫る輿石参院議員会長の後押しをして、小沢氏が出す最後のカードはトップ・ツウのダブル辞任という噂はあった。
だが、ここまで落ち込んだ民主党の退勢をトップ・ツウのダブル辞任で挽回できる時期はすでに過ぎた。ポスト鳩山と目されている菅副総理、原口総務相、岡田外相、前原国交相らは、揃って鳩山続投を支持。負けると分かっている総理大臣の引き受ける者はいない。
二日の鳩山・小沢・輿石三者会談が最後のチャンスになる。おそらく鳩山首相は輿石氏の退陣要求には応じないであろう。輿石氏は参院議員会長を辞任するかもしれない。
<鳩山由紀夫首相の進退問題は、民主党の小沢一郎幹事長、輿石東参院議員会長との再会談でも結論を持ち越した。参院民主党側は小沢氏に「鈴付け役」を期待する一方、首相も小沢氏の存在を頼みにする。小沢氏を挟んで首相と参院側が綱引きする構図の中、小沢氏がここにきて首相との距離を置き始めたのではないかとの見方も広がっている。
首相は、党から対応を一任された小沢氏が支持してくれれば、続投で押し切れると期待し、会談に臨んだ。首相は、政治資金をめぐる事件で追い込まれた小沢氏を一貫して支持してきた。今度は「貸し」を返してもらう番というわけだ。
だが首相の思惑に反し、結論は出なかった。小沢氏には続投で強引にまとめる気がなかったということだ。もともと小沢氏は、首相を続投させる意向だとみられていたが、一歩引いた姿勢を取ったのは、参院民主党を牛耳る輿石氏が首相退陣論に傾いているからだ。
輿石氏は「鳩山首相の下では参院選は戦えない」との参院改選組の悲鳴を背負い、自身も地元・山梨選挙区の情勢が厳しいと伝えられる。小沢氏にとっては、参院の仕切り役として信頼してきた輿石氏を失えば、参院運営はままならない。小沢氏は参院側の動向を見極めているというのが、側近の見方だ。
小沢氏は三十一日午後に首相と会談した際には、一度は同時に辞めるよう持ちかけたが、首相は首を縦には振らなかったとされる。首相が拒否する以上、小沢氏といえども「上司をクビにはできない」(党幹部)のが実情で、これが進退問題の決着が遅れている原因だ。
首相が参院側の圧力を振り切り、あくまでも居座るのか。それとも小沢氏が引導を渡すのか。(東京新聞)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
5692 『同時辞任』小沢氏が前日提案 拒んだ首相と距離感 古沢襄

コメント
小沢も鳩も同時に辞めればいい。
さらに、輿石も菅も岡田も前原も原口も・・・
要するに民主に「去っていただきたい」
これは鳩の好きな「国民の思い」である。